本編第2話④
戦月夜
本編第2話④
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#幻想月華 #イヤホンヘッドホン推奨 #和風 #声劇
皆さんお久しぶりです。本編第2話④投稿です!
今回はとうとう狐面の人物が出てきましたね…彼?彼女?の正体は一体…?これからの展開をお楽しみに(*ˊᵕˋ*)
そして…重大発表です!!!
この度、幻想月華〜神代の唄〜が…
✨小説投稿サイト『エブリスタ』にて連載開始✨
しかもしかも!nanaでは語られなかった原作部分を加筆修正を行っております!ただいまプロローグと第1話を途中まで更新済です、ぜひチェックしてみてください!
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【2-4】
プスプスと草の焦げ付く音と焦げ臭い臭いが辺りに広がっている
麻衣の放った技により蔓延っていた妖達はあらかた殲滅された
辛うじて生き残ったもの達も碧と朔の剣により切り捨てられる
(麻衣)「なんとかなったわね…」
ふう、と一息つく麻衣。緊張がとけた瞬間に装神化の反動で身体がズシンと重くなる。
(碧)「よっしゃ!やったね!」
(朔)「碧うるさい、あまり騒ぐな。」
(碧)「えーいいじゃん!師匠褒めてくれるかなー!」
(朔)「まあ…どうにかなって、よかった」
(碧)「そうだねーやっとご飯食べれるね!」
(朔)「確かに…腹がへったな」
屋根の上から地面で喜ぶ碧と朔も見える。しっかりしているとはいえまだ2人も子供だ。年相応の嬉しそうな表情を浮かべている。
2人とは違い何故か麻衣はうかない顔をしていた
(麻衣)(なぜ西側にばかり妖がきたの…?人を襲うならば私達が倒しきれないように多方向からせめてくればいいのに…)
麻衣は戦術で勉強したことを思い出す。
城を落とすのであれば一点突破よりも全方位からの攻撃が良いはず。
戦力を分散できればその分圧倒的な力を持つものが守備を破れる時間は短くなるはず。
妖達の数は明らかに麻衣達より多い。
結界の修復や民の守護に泰久達がいかなければならないなら妖達と戦えるのは麻衣達3人だけ。
分散させればその分1人の負担は大きくなるし麻衣の技で一掃できる量も減る。
なのに、なぜ妖達は『西側だけ』に集まったのだろうか。
(麻衣)(分散したらこの数はさばききれなかった…なぜ西側だけ…何が目的で…?)
(朔)「そういえば、結界がまだ治っていないみたいだが…どうかしたのだろうか」
(碧)「あれ?そういえばそうだね。」
(麻衣)「っ!!」
2人の言葉をきいて麻衣はハッとなる
妖達が西側に集中したならば自然に戦力はそちらにいく。
その分東側や他の部分の警備は手薄になる。
『東側』には何がある?
(麻衣)「まさか…!陽動!?」
『東側』
屋敷の人々でも限られた者しか入れない特別な部屋がる場所。
自分達が妖に気を取られている間に、泰久達が結界をはりなおしている間に、その手薄になった場所が攻められたらどうなる?
ましてや泰久の結界を破れるほどの力の持ち主。『あの子』がいる部屋の結界も安全では…
(碧)「あさぎねえ!?」
(朔)「あさぎねえさん!?」
とっさに意識が『あの子』のもとへむく。
『あの子』に危険が迫っている。なぜもっと早く気づけなかったのだろう?いつも落ち着いて物事を見ろと言われているのに。
麻衣は焦り、正常な判断能力は失われてゆく。
(麻衣)「助けなきゃ、早く、早く!!」
戦場において、焦りは禁物。なぜなら正常な戦術を選択できなくなり、周りの状況が目に入らなくなるからだ。
何度も、何度も言われ続けていたことだった。
…もし、彼女が落ち着いていたら気づけていたのかもしれない
(??狐面)「おや、獣のくせに察しが良いではないか」
____忍び寄ってきていた『敵』の気配に
(麻衣)「っ!?ぐぅっ!!!」
突如背後からとんできたのは重い一撃。
それは何も無い。本当に何も無い虚空から麻衣を襲った。
(麻衣)「うあっ!」
ギリギリで気づいた麻衣は咄嗟に弓で受け止めるが、勢いを殺しきれずそのまま屋根の上から落下し地を転がる。
(碧)「あさぎねえ!大丈夫!?」
(麻衣)「っう…だい、じょうぶ…何が…?」
駆け寄ってきた碧と朔の手を借りて身体をどうにか起こす。
折れたり捻ったりはしていないようだ。
しかし打ち付けたからかあちこちが痛む。
(朔)「あれは…!?」
朔が見上げる視線の先には人のような影が。
いや、人なのかもわからない、それほどまでに異様な気配を放っていた。
狐面で顔を隠し布をまとっているため、男か女かもわからない。
先程麻衣を攻撃したであろう鉄扇が月の光をあびてギラギラと銀色に光る
(狐面)「さて、四神狩りと行こうか。」
狐面の隙間から光る血のように赤い目が麻衣を睨みつけるのだった。
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