手紙

THE BOOM

活動停止中は継続ですが、個人的な節目なので音魂込め。ダラダラ長くてすみません。 🎤≪歌旅日記≫🏃　【13】 ◆訪問地　京都府　世界遺産・栂尾山　高山寺 今回のテーマは「世界遺産・栂尾山　高山寺にて鳥獣人物戯画を鑑賞後、京都市の居酒屋『真夜中食堂・鳥獣戯画』にて“鳥獣戯画の宴”を体験してから歌入れ」です。昨年の秋頃の歌旅でした。 京都の寺院を訪ねるのは初めてで、また、苔の緑と古岩、紅葉のコントラストなど、あれほどに強烈な”JAPAN”を感じたのも初めてでした。お目当ての鳥獣人物戯画の展示も荘厳な場所にあってじっくりと観ていたのだけど、修学旅行生？が来てわちゃわちゃとなった。でも、彼らがとても素直で良い子で愛らしかったので、それもまた鳥獣戯画らしいと思ったのでした。 鳥獣人物戯画の鑑賞後は清滝川のお茶屋さんで遅めの昼食。初めてのにしんそばや宇治抹茶ラテを堪能。河原に降りて水面を見つめると、なんだか怖いくらい青白いスポットがあった。いま思えば、魅入られちったんかなぁ。 日も落ちた頃に市内に入り、もうひとつの目的地『真夜中食堂・鳥獣戯画』へ。料理も美味しく、常連さんでとても賑わっている。カウンターにある鳥獣戯画のフィギュアなど、私にとってはありがたい。北海道出身の常連さんと談笑し、北と南の者が日本の中心で酒を酌み交わす鳥獣戯画の宴は格別でした。 当初は、この『手紙』が私のnana活動の第２部の最後の歌入れの予定だった。しかし、私の生活に大きな異変があり、無期延期とした。その大異変がようやく着地を迎えるにあたり、今回のアップで昇華しようと思う。 ✉️THE BOOM『手紙』について。 THE BOOM随一の問題作。1995年の『ミュージクステーション』のスペシャルのトリを務めた際に初披露。むしろ、その機会の為に書いたとされる。その時の映像がこちら…と言いたいところだが、消されてやがる。先週まであったのに。なんつー“機”だよ。 『手紙』はもう30年近く前の作品になるけれど、彼ら以降、公共の電波上でこういう尖った事をするバンドはいないなぁ。エレカシのNHK放送禁止くらいか。忌野清志郎をリスペクトしていた宮沢氏らしい作品。この楽曲をリリースした頃のTHE BOOMは確かにイケイケだった。しかしやっぱり、そっから厳しくなったなぁ。彼らは売れなくなった。 その後10年間くらいは、世間はミリオンセラー連発の音楽商売時代。そしていま現在はＣＤが売れないとして業界氷河期。メジャー市場は音楽産業革命による“公害”によって土が腐ってしまった。 でも、音楽を愛する心は死んでいない。大勢から受動的かつ盲目的に音楽を刷り込まれる時代から、能動的かつ創造的に音楽を愛する時代となった。ボカロを経て米津玄師がトップに昇りつめる様はまさに、宮沢氏が「ロックンロールは決して死ぬことはない」と言っていたことそのものである。音楽の本質はやはり主体性によって体現されるべきであり、支配されるべきではない。 ちなみに、HEATWAVEの山口洋がこの『手紙』への“返事”として『MR. SONGWRITER』 という曲を作っている。歌詞を読むとふむふむなるほどです。 あと、私個人の想い入れだと、私がTHE BOOMのLIVEを初めて観たのが『TOROPICALIZE  TOUR』で、その一曲目が『手紙』でして。なもんで、この楽曲が私にとっての初の宮沢氏の生歌だったのでした。どっちかっつーと、生喋りが先なんだがw 🥁ダイコさんのサウンドについて。 ダイコさんのこのサウンドと出逢ったのはまだ私がnanaを始めたばかりの頃。「ドラム」で検索して見つけたのでした。それから試作するまで8ヶ月、そして試作に入ってから10ヶ月とだいぶ長い時間、このドラムを聴いてきた。   歌入れをしてて沢山の試作の中でこれが完成した時は、とても嬉しかった。特に、サビの4回しの2回目で音が上がって3回し目に入るところの“間”なんかは、歌っててゾクゾクした。あと、4回し目でラストに向かってアシコが盛り上がっていくところも、この楽曲の為にあったんじゃないかってくらい。 原曲はすぐにロックサウンドになるけれど、LIVEだとずっとオリエンタルなドラムが叩かれている。だからこそ、今回の私の表現もしっくりきてるんだと納得している。 ちなみ、このダイコさんのサウンドは様々な表現の閃きに刺激を与え、スゴいサウンドコラボが生まれてる。以下に紹介します。 https://nana-music.com/sounds/03b6bef1/ （motomotoさん、皆様、感謝です。） https://nana-music.com/sounds/03b91eea/ （こりさん、皆様、感謝です。） https://nana-music.com/sounds/03b7e77c/ （シュガーさん、皆様、感謝です。） やべーよ、スゴイことになってる！。目指すものが違えば、こんなにも色が変わるなんて。無限の可能性を感じさせる素晴らしいドラムサウンドだと心から思います。 🎤歌入れについて。 今回の私のサウンドのベースは、昨年５月のサビ仮歌入れのもの。新たに歌入れする気力はない。ていうか、もう完成してる。歌い直したかったのは、導入部でミュートし忘れてノイズが入ってるここと、サビの音量をちょっと上げたかったことくらい。でも最初のノイズもこの楽曲についてはアリかと思い直した。 便宜上、ポエトリーリーディングの一部はカット。何回もやって喋るスピードとトーンだけ身体に覚えさせる。アシコが加算される「先日、飲み屋の客が～」の箇所からマイクの距離を口元に寄せて伴奏に埋もれないように調整。サビのradioエフェクトは、PVや『HEY!HEY!HEY!』出演時での拡声器歌いのイメージ。 試作の中では色んな音を足したりしたものもあったけれど（鈴もこの為に買ったんだが）、完成形はあえてシンプルに。最後の10秒を歌にしたものもあったけど、目指したものと違ったので次点候補へ。一応貼る。https://nana-music.com/sounds/04a31867/ 改めまして、素敵な伴奏にて歌わせて頂きましたダイコさん、ありがとうございました。 本当に今回はダイコさんのドラムとの“対話”だったなぁと思う。ダイコさんのこのサウンドはとってもメロディアスだ。イントロ・Aメロ・Bメロ・サビがあって、盛り上がりもあって。それを感じとって私の表現に取り入れられて良かった。 最後に。 来年の4月16日に、またこのダイコさんのサウンドで表現したい楽曲がある。果たして私にできるかな。ひとつの目標としよう。