二人台本「お題は『恋』」
椴松 竜二(○○) ✕ 水瀬 結乃(○○)
二人台本「お題は『恋』」
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お題「恋」
椴松 竜二「なあ結乃、恋は病とよく言われてるが、どうしてなんだ?」
水瀬 結乃「恋をするとその事だけ、その人の事だけしか見えなくなる盲目、という状態になるからだと思います。そして恋は病もよく言われますが、同じくらいの頻度で恋は盲目とも言われますしね」
椴松「あー確かに。……じゃあ結乃。お前は誰でもいいけど、好きになったことってあるのか?」
結乃「え……まあはい。ありますよ」
椴松「え!? マジ!? お前が病気にかかることなんてあるの!? テストの成績が悪い、つまりお前は馬鹿の部類だから、てっきり病気にかからないかと思ったわ!」
結乃「う、うるさいですよ。そして馬鹿がならないのは風邪です。しかもあれは馬鹿だから引かないとかじゃなくて、気付いていないだけだと思いますし!」
椴松「そんなことより、水瀬。本当に誰に恋してたのか気になるんだが……教えてくれ!」
結乃「……はあ、仕方ないですね。えっと……私は自分自身が猫の化け物なので、一時期イケメンでワイルドな野良猫さんに夢中になってた頃があります」
椴松「は? 猫に?」
結乃「はい、野良猫にです」
椴松「微笑ましいこった……」
*──あらすじ。
黒髪で普遍的な少年の椴松 竜二。
怪訝な瞳で、青髪で猫の化け物である少女の水瀬 結乃。
そんな二人がただ一つのお題について語るだけのお話。
*
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