nanaさんから自動選曲→送信されてきたお知らせメール、
『これら曲の伴奏とコラボしませんか?』
に、密かにチャレンジしていますが、
今日はそのうちの一つ、
【上を向いて歩こう(坂本九)】
です。
前回の少年時代に引き続き、
慣れない日本語曲第2弾…ということで、
やってみました。
歌の上手下手はさておき、
音質が良くないのは今、
出張中のホテルでして、
お風呂場で歌ってみましたもので…。
もっと録り直して練習したかったのですが、
いくら風呂場…とはいえ、あまり声を張り上げるとお隣のお部屋の人たちが迷惑かと思いまして…。
上を向いて歩こうは想い出の曲です。
10年ほど前、近所にお住いの盲ろうの女性が
「ウクレレをやりたい」
と、おっしゃられ、ならば…
ということで、私がお教え始めた曲が、
【上を向いて歩こう】
でした。
盲ろう…とは目が見えず、耳も聞こえない
という状態です。
いわゆる「ヘレンケラー」のような方が、
盲ろうの方です。
実際、この女性は海外の福祉関係の方々から
【この人はジャパニーズヘレンケラーだ!】
と、呼ばれていましたから。
聴こえない音楽家、
見えない音楽家、
は、いらっしゃいますが、
両方が機能しない…
となると、片方を失っているハンデとは、
雲泥の差…ほどに、音楽を習得するというのは、
難しいことです。
何しろ音を聴いたことがない上に、
音には長さがあり、高低があり、
強弱があり、リズムがあり…なんてことを、
「目で確認する」
ことさえ出来ない…
いったいどうしたら説明できるのだろう…
というところから入りましたから…。
その後、壮絶な練習の末に弾けるようになりました、
「上を向いて歩こう」を。
この方、本当に強い方で、
実のお母さんでも彼女が生まれてから
一生涯において、泣いたところを見たのは
「たった二回だけ」
その二回は「飼い犬が亡くなった時」と、
「大好きなお爺ちゃんが亡くなった時」のみ…
上を向く必要もないぐらい、
決して決して負けない人…でした。
で、その頃、私はウッドベースもやっていたので、
あるドラムガールを誘い、スリーピースで
講演付きのコンサートを企画し、ホールで
やりました!
大盛況で、ラジオの出演があったり、
東京の出版社から書籍化の話があって、
ジャパニーズヘレンケラーとして
本が出る…って時に本人から辞退したい
とのことで出版はなしになりました。
理由は…
「私は別に普通の人間だから。」
両足も発達障害で、歩くこともままならない、
目も見えない、耳も聞こえない、
だから話すことも困難…
でもそれらを「ハンデだと思っていない」
から「私は普通だ」という…
人が見ていないところで、
上を向いて歩いていたのかもしれません。
でも決して人に涙を見せない…
「見習わなければ…」と思わせたのが、
上を向いて歩こうの歌でしたね…。
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