【一人声劇】半妖と人の子【台本】
半妖のあるま
【一人声劇】半妖と人の子【台本】
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優しい声むずみ!滑舌をください!!
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君は人の子だね……。
そうか。僕は半妖。人間に見える?ほら、尻尾に耳に。
普段はこうやって帽子や服で隠しているんだ。
道に迷ったんだろう?もう泣くのはおやめ。
僕が君をちゃんとうちに返してあげるから。安心して。
昔一緒に遊んだ男の子に会いに?
君はこの街から引っ越すんだね。
それで最後の挨拶に…。
その子はこの森に住んでいたの?
そう…。それは素敵な思い出だね。
僕はこの森の近くに住んでいるんだ。
もし君の言っている男の子に会えたら、必ず伝えておくよ。
大丈夫。
ほら、うちに着いたよ。
何でここが分かったかって?
そういう力があるのさ。
あぁ、それじゃあね。
「次の街でもその笑顔を忘れないで。これからも幸せにね……。」
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あらすじ
この世界では人間と妖怪は交わることの出来ない存在。それ故、半妖の彼は、人間にも妖怪にも忌み嫌われる存在であった。
12年前。彼は半妖であるがため人間や妖怪から酷い扱いを受け、居場所を求めて深い森へ逃げ込んだ。そんな時、彼を半妖と知らず無邪気に声を掛け、一緒に遊んでくれた女の子がいた。彼が唯一心を許せた子。
しかし、この世界で彼は存在してはいけない半妖。
自分と関わっていては、いずれ彼女にも危険が及ぶ。
彼女を守るために、彼は彼女の前から姿を消し、ひっそりと森で暮らしていた。
幼き頃の思い出を支えに、そしていつかまた彼女に会えることを信じて。
森で彷徨い泣いていた人の子は、その彼女であった。
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伴奏
ハルキ 様 『森の陽射し@bgm loop』
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#水無瀬はくあの台本
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