夜の街 【一人用声劇台本】
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夜の街 【一人用声劇台本】
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#BGM #オリジナルBGM #ピアノ #声劇伴奏 #声劇 #一人声劇
なにを、しているのですか。
くらいかげは、といました。
「ヨルを、集めているんだ」
くるり。
ふりむいて
「あれまぁ…、おまえは随分ヨルを集めてきたんだねぇ」
わらう。
くらいかげはなきながら
ぼくは、もうじぶんがだれか。
わからないのです。
はらはら、はらはら。
くろいなみだがおちました。
「……、私のお手伝いをしてくれたお礼だ。ひとつ、いいことを教えてあげよう」
「常闇に近付くほど。ひかりは一層輝く、」
「ほら、」
ゆびさしたさきは、ひかり。
でも、ぼくは、あそこにいっても
ひとりなのです。
まだ、くろいかげはないています。
「…ふむ。ならば、仕方ない、」
ぶわり。
ヨルが、くろいかげをとりこもうと、
じわじわ、じわじわ。
せまっていきます。
くろいかげは、おびえました。
「…何故怖がる。ここに留まることは、そういうことだ」
「誰に、見つけられることを諦め、」
「誰からも、忘れ去られることを甘受し、」
「ひかりは、見えるけれども、届きはしない」
いやだ!!
くろいかげが、おおきなこえをだしました。
はしる。
はしって、
ひかりをぬけた。
ぬけたさきから、はだいろになって、
くろいかげは、しょうねんになりました。
ヨルの街で、くすくすわらうものがありました。
とじていくひかりをみつめたまま
「そうさ。真っ直ぐ進みなさい。振り返ってはいけない。」
「嗚呼、辿り着いたか。」
やみがすべてを、のみこみました。
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童話みたいにかきました。
初挑戦です。
#台本 #初挑戦 #使ってくれると嬉しいです
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