【第3話:平和の続き】
Mafia aux Fleurs(花マフィア)
【第3話:平和の続き】
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【第3話:平和の続き】
「それでは、御案内させていただきますね。」
そう執事は1度止まりversteckenの皆に一礼する。
ここは都心のとある一角、事前に調べた者によるとどうやらここは昔は大公園だったらしいが…そこから先は調べられなかったという事を教えて貰った。
どうして大公園が潰れたのか、それは誰も知らない。
そう、裏ルートを手繰ろうとしたが見つからない程には…。
そこで執事が歩きだし、様々な部屋の説明をしていく。
そしてそれについて行くversteckenの者達。どうやら一人一部屋ずつあるらしく、バトルに参加しないもの達は大部屋をシェアして使うらしい。
「そしてこちらが…そうですね、闘技場となっております。」
最後に案内されたのは大きな"闘技場"と呼ばれる場所であった。
闘技場はとても大きく、ステージが5つ存在していた。
5つも必要なのか?と考えていると執事が言葉を発する。
「5つもステージがある理由、それはバトルにも関係してきます。よろしければしばしお時間をいただけないでしょうか?バトルの説明を4度繰り返すのは流石の私でも疲れてしまいますので。」
「あぁ、構わない。気長に待つとするよ。」
こうして、私達は他のマフィアの説明が終わるまで約1時間、待たされたのであった。
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「皆様大変長らくお待たせいたしました。これよりバトルについての説明をさせていただきます。」
やっと全員が揃ったと思われた矢先にamitieの方から悲鳴が聞こえた。何事かと思いそちらを見てみるとそこには…喋る椅子がamitieのメンバーの1人に何かをせがんでいる状態であった。
「こ、この椅子…なんで私に絡んでくるの!?」
「へ、へへへ、遠慮せずすわってくだち"ぃ"い"い"い"い"い"!!!」
「…うざ絡みしてるわねこの椅子…私のファミリーであるライちゃんの迷惑になるのであれば…早急に消し去った方がいいかしら?」
そう、ライちゃんと呼ばれた女の子、椅子、ピンクのふわふわ髪に黄色と青のオッドアイの少女が話していると、和華衆~ビオラソースを添えて~の方から何かが椅子目がけて飛んでくる。そしてそれが椅子の頭部分に突き刺さる。よくよく見ればそれは星型のステッキであった。
「こ〜〜ろぉ〜〜しぃ〜〜?なにしてんの〜?よそ様に危害を加えちゃダメって言ったでしょ〜?」
「……おばあちゃんなのかなるりりちゃn」
先程のステッキを投げたのはどうやら彼女らしい。ピンクのリボンを付けた周りより身長がやや低めの女の子だ。
そして椅子がそういうと今度は手提げランプが椅子の顔面?にクリーンヒットした。もちろん投げたのは先程の低身長の彼女であった。
「誰がババアですってぇ?」
椅子が後ろに倒れると同時に執事が咳払いをした。
―そろそろお話を始めさせてあげなくては。
そう思った私は執事へと"そろそろお話を始めてもらっていいか?"と尋ねる。
それに執事は"それではお話させていただきますね。"と、椅子の事はお構い無しに喋り出した。
「まずルールの説明です。ルールはソロが2つ、コラボが2つの計4つの歌をそれぞれのステージで歌っていただきます。
勝ったチームは次の戦いへと足を運べます。負けた方は特にペナルティ等はございませんよ
そして、…いえ、このお話はやめておきましょうか。ざっくり言うとこんな感じでございます。」
私はふむふむと、頷くと執事へ先程思ったことをを質問した。
「そういえば先程教えてくれると言っていたが、ステージは5つあるが…残りのひとつは一体なんなんだ?予備か?」
「そうですね、予備でもございますし、またちゃんと使わせてもいただく予定でございます。
まぁ何に使うかは秘密ですけど。」
「…ふむ。」
ここで先程のピンク髪の少女が手を挙げる。それを見逃さなかった執事はその子に"どうなさいました?莉音様"と声をかける。
声をかけられると莉音はとある提案をした。
「皆様よろしければ自己紹介などしませんか?」
と。自己紹介か、確かに相手を知っておいて損は無い、しかし逆に考えるとそれは敵にも自分の素性…というより立場がわかってしまうことも考慮しておかなければならない事で。うーむ、と考え込んでいると執事がそれの返答をした。
「自己紹介…ふむふむなるほど、そう致しましょうか。一旦私はここで抜けさせていただきますね。この後少し用事がございますので。また何かございましたらいくらでもお申し付けくださいませ。」
それに対して莉音様、と呼ばれたピンク髪の少女はにこりと微笑み全体に呼びかける
「了解致しました、ありがとうございますわ。…さて、誰も先に自己紹介しなさそうなのであれば私からさせていただきますね!
私の名前は莉音と申します。amitieのボスをさせて頂いていますの。よろしければ皆様仲良く致しましょう?」
言い終わるとぺこりと一礼した。
これから自己紹介大会が始まるのか…ちょっとダルいな。と思いながらも自分の番が来るのを闘技場で静かに待ち続けた。
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―Now it's time to say goodbye
To the things we loved,
And the innocence of youth.
How the time seemed to fly
From our carefree lives,
And the solitude and peace we always knew.
―いつから私達はよく知る平和と静けさを手放したのだろうか―?
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〜メタい話〜
「誰視点か書かれてなかったけど誰視点かわかるのかこれ…」
「わからない可能性の方が高いと思います…。」
「そもそも口調が合ってるかすら怪しいもんな。」
「そこは…まぁ、のちのち指摘されたら直していかせるから…。」
「………。はぁ、とりあえず今回の視点はversteckenのボスである私ことネムの視点だった。口調とか違ったら主催のDMやこのサウンドで言ってくれ…全部修正させるから。」
【第3話:終わり】
使用曲:ぼかろころしあむ
#花マフィア
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