花提げの夜、捧ぐ花色
光【】清【】
花提げの夜、捧ぐ花色
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「僕は、」
【あらすじ】
安坐端村には“花提祭”という5年に一度の秋に行われる祭りがある。
そして、言い伝えも。
「花提祭の夜神社には彼岸花が咲き、これを辿ると鬼に連れてゆかれる」
この村出身の灯騨光には幼馴染がいた。
花瀬清。ただし彼女は祭りの夜に姿を消したのだ。あれから五年、光は彼女を探すために村へと戻って来ていた。
★性別変更:×/台本変更:×/転載:×
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(以下、転載禁止)
光:安坐端(あざはな)村で五年に一度行われる、花提祭(はなさげまつり)。村には、この日の夜だけ神社に咲くという彼岸花を辿ると、鬼に連れて行かれてしまうという言い伝えがある。
光:そして僕は今、五年前消えた幼馴染を助けるため、
(1:13~ SE:鈴の音)
光:花提祭に来ている。
(1:09)
清「どうしてここに」
光「君を助けるためだけに生きてきた」
清「まさか、五年も……?」
光「随分と掛かっちゃってごめんね。必ず連れて帰るから」
清:彼岸花の道ができるのは五年に一度。私の体感では五日。
光「君をもう一人にはしない」
清:1080日のズレ。きっと、ここから出ても私は。
光「帰るならば花を持て? って事はこのどれかを持っていけばいいのかな」
清:紫苑が忘れないための花であるなら。
光「あはは、高校で古典の授業もっとちゃんと受ければよかったな」
清:忘れ草である萱草を持って扉をくぐれば、きっと。
光「きよちゃんは何か分かったかい?」
清「これ、橙色の花。萱草がいいんじゃない?」
光:無理に作った笑顔だなんてすぐに分かった。
(0:19~ BGM消える)
清「光、ごめんね」
光「え?」
(0:16~ SE:ドンッ)
清「『花提げの夜、捧ぐ花色(はなさげのよる、ささぐはないろ)』2019年秋公開」
光「誰かに、さよならを言いそびれてしまったような気がするんだ」
光「どうしてか、涙が止まらない」
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灯騨 光(ともしだ ひかる) 23歳/男
五年前に姿を消した幼馴染を今でも探していた。祭りの日に彼岸花を辿り無事に見つけるも、彼にとって一番良い選択肢を選ぶことが出来なかった。普段はすこぶる優秀な人間であり、かっこいいに分類される。
余談であるが、ビシッと決めようとしていたがあちらこちらですっころんだりと情けない姿を晒し、大事なポイントで謎が解けなかったりなどが事の原因。主に光の中の人の【運が悪かった】わけである。
花瀬 清(かせ きよい) 23歳/女
五年前の祭の夜に忽然と姿を消した。現実世界での5年間を彼女は5日として過ごしていた。彼岸花を辿ってしまった理由は本人にも全く分かっておらず不思議がっている。昔は泣いてばかりだった光が随分とカッコよくなったな、と思っている。
色々やらかした光とは逆に、こちらは一人で謎が解けすぎてしまった、もとい中の人の【運が良すぎた】わけである。
―――――――
しばらく前に友人とやった、私がシナリオを作ったCoCセッションのリプレイダイジェストを予告風に、みたいな感じです。度重なるダイスロール失敗の果てに彼が辿り着いたのはこの結末。それでもバッドエンドでは無いのです、作者である私の想定し、提示していた選択肢の中では。
ちなみにあと一本続きますので、そのうち台本で上がります。
他の台本もよろしければ↓
http://nana-music.com/playlists/2416511/
BGM:DOVA-SYNDROME
♪夏の夜/ゆうり
♪夏祭りの露店通り/KK
♪Phantom/Cloria Sound Labs
♪Erica/もっぴーさうんど
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On-Jin ~音人~
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Comment
12commnets
- 春(はる)お借りしました
- 雅春(みはる)お借りしましたm(*_ _)m
- りんもコラボ先にてお借りしました
- いろはす台本、お借りしました! 1つ伺いたいのですが、「萱草」こちらの読みは (かやくさ)、(かんぞう)どちらでしょうか?
- 芥ルキすごく好みのお話でしたのでお借りさせて頂きました。 ありがとうございます。
- 永遠素敵な台本だったのでコラボ先様で台本お借りました!
- 伝竜お借りしましたm(_ _)m
- 光素敵な台本だったのでコラボさせていただきました!
- しゆ。素敵な台本をお借りしました!
- すかい@空渡再度お借りしました
- あぽぼ@低浮上気味好きです…。すみません語彙力が飛びました…!あの、ゆずりさんの台本どれもほんとに、大好きです…!! コラボ先様にてお借り致します! ありがとうございました!
- 八百屋お祭りの非日常がこの世と別の世を繋ぐ不思議な雰囲気 祭りは終わるだからその時間は儚く心に残る。 でも思い出は不鮮明 残るものは芯にあったなにかだけ そんなイメージの素敵な台本でした! 心してお借りします( ノ;_ _)ノ