【声劇台本】私が私であるために

朝霧 奏音:【】×都築 忍:【】

少年少女のお話です。 男女逆の役回り、意味が崩れない程度の言い回し変更や、多少のアドリブならOKです。 ご自由に演じて頂ければ幸いです。 BGMはたこやきサイダー様からお借り致しました。 素敵な音楽を、ありがとうございます。 ・朝霧 奏音(あさぎり かのん):女性セリフ 整った容姿に、大人びた雰囲気の女子高生。 しかしその容姿と、どんな時でも、誰であろうと人を助ける姿勢が災いして、学年ではかなり浮いている存在。自分を曲げられないのではなく、曲がらなくなってしまった少女。 クラスの陰湿な空気を変えたいと、ささやかに思っている。 ・都築 忍(つづき しのぶ):男性セリフ 厭世(えんせい)的な価値観と、斜に構えた態度が特徴的な男子高生。朝霧とは同クラスで、影からその奇行を冷めた目で見ては、ため息をついている。 そしてそんな自分に、どこか嫌気が差している少年。 まるでヒーローのような在り方をする朝霧に、内心では憧れている。 1:30〜 都築:なあ朝霧、お前、なんであいつを助けた。 1:24〜 朝霧:さっきの授業のこと？ 1:22〜 都築:ああ。先生に指名されたヤツが答えられねえってのは分かる。 だが、それに割り込んでまで助け舟を出すか？ 1:13〜 朝霧:……。 1:12〜 都築:挙句(あげく)、あいつは礼も言わずに教室を出やがった。周りの生徒もお前を笑ってるのに、なんで？ 1:03〜 朝霧:自分を曲げられないから、ではダメかしら？ 0:59〜 都築:曲がらないんじゃなくてか？ 0:56〜 朝霧:それもあるわ。 ただ、幼い頃に見た物語の主人公ならこうするだろうなって思うと、どうしても。 0:47〜 都築:お前が人目も構わず"ゴミ拾い"するのもそれが理由か。 俺だったら、自分がバカバカしくて耐えられねえよ。 0:38〜 朝霧:でも、目の前にゴミが落ちていたら、拾わなくちゃ気が済まないの。 正しいからでもかっこいいからでもない、ただやらなくてはと思ったからやるのよ。 たとえ鏡に映った自分がとんなに滑稽(こっけい)でも…やらなくちゃいけない。 0:22〜 都築:窮屈(きゅうくつ)な生き方してんな。 0:19〜 朝霧:でも、それが私だから。 じゃあまた、次の授業で。 0:13〜 都築:…けど、少しだけお前を羨ましいと思うよ。 俺はもう、そういう生き方から逃げちまったから。 #声劇 #声劇台本 #セリフ #掛け合い #日常系 #2人用声劇 #コラボ歓迎 #火間吾郎台本