朝のおやすみ
Sori Sawada
朝のおやすみ
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しばしさよさよ
あなたからそれは、それは長い手紙が届いた。
不細工な便箋が、
実にあなたらしいと思った。
読み返せば「会いたい」という
一言だけ、やけに際立った。
何時間かかったんだかわからない。
可笑しくて、口元が緩んだ。
もう冬が目の前まで来ていた。
あなたはこの街を出て行った。
朝のおやすみを置いていった。
目覚めたら、体温が一人分足りなかった。
朝ごはんを作ってあなたを待っていた。
#朝のおやすみ
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