【声劇台本】bautiful wonder world
【演】演者様のお名前 【台本】小沢
【声劇台本】bautiful wonder world
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2本目の台本です。自作の小説の一部です。文字が多いのにセリフが少なくてすみません。
【登場人物】
僕=美術商。三十路。理屈屋で早口。陰キャ。
彼女=僕の店に、僕の心臓を狙って通う二十歳前後の女性。陽キャ。
一人二役でも、男女読み分けてコラボしていただいても大丈夫です。
【台本】
僕の職業は美術商。
日の目を見ないマイナーアーティスト達の架け橋だ。
「なーにが『アーティスト達の架け橋』よ。
毎日暇で開店休業状態のくせにさ」
商品の手入れをしていると、レジカウンターからヤジが飛んできた。
彼女は2か月ほど前から店に出入りするようになった。
商品も買わずに勝手に紅茶を飲み、僕を散々馬鹿にして帰って行く客とも呼べない何か。
正直、彼女が来ると気が重い。
この店に足を運ぶ理由は「店内が気に入った」でも「アナタと話したい」でもない。
「ねえねえ、心臓売ってくれる気になった?」
キラキラ輝く瞳で無邪気に訊いてくる。
そう、彼女がこの店に足しげく通うのは「僕の心臓が欲しい」からだ。
「何度も言ってますけど、売りませんよ」
何回目の台詞だろう。
もう返事をするのも疲れてきたので『心臓は売りません』とかいう看板を立てかけておくべきだろうか。
「いいじゃない。減るもんじゃないんだしさー」
「思い切り減ってます」
「大丈夫だよー」と言いながら無邪気に笑う。
僕はころころ表情を変える彼女が苦手だ。
話すこと自体は楽しく感じることもあるが、彼女の表情の変化にはついていけない。
「なにボーっとしてるの?
あ、もしかして私のこと考えてた?」
「ありえません」
図星だが、即座に否定する。こういうときはポーカーフェイスが役に立つ。
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大筋から外れなければ、セリフを変えたり端折って頂いても大丈夫です!
試しに読んでみました。
https://nana-music.com/sounds/04879a05/
色んな方に読んでいただけますように。
#声劇台本 #BGMお借りしました #拍手かえします #コメントいただくと聴きにいきます
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