【1人声劇】汚い世界に光はあるか

読者様 : 〇〇様 ／ 奏者様 : 四ノ宮りゐ様 ／ 創作者 : cocoa。

気付いて下さり、有難う御座います 久々の台本です。どきどき。 相変わらずワンパターンの物語ではありますが、 ゆったりまったり読んで頂けたら幸いです。 一人称、口調等のアレンジはお任せします 読みやすい形で使ってやってください。 誤字等あれば教えて頂けると嬉しいです… よろしくお願いします。 𓇼𓆡𓆉𓆡 ⋆*❁*𓆜 𓆝 𓆞 𓆟𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡 暗い夜道は慣れた。 オバケが出たって怖くない。 でも、これだけは── 「これ、あげる。」 差し出されたそれの使い道を、僕は知らなかった。 口に入れても空腹は満たされないし、 握りしめても体は暖まらない。 こんな事も分からないの？って聞かれるのが怖くて 僕は口を噤んだ。 ──また、溢れちゃった。 何回それを受け取っただろう。 両手から溢れたそれを小瓶に入れて、 小瓶から溢れたそれを大瓶に入れて。 それでも溢れてしまったものは、床に散らばっていた。 「…これ、なぁに？」 もう、いいや。聞いちゃえ。 怒られても良い、馬鹿にされたって良いよ。 だって、分からないんだ。 勇気を振り絞った僕を見て、 きみは目をパチパチさせた。 何だか、とても間抜けな顔だ。 「これはね、」 優しく笑ったきみに、 今度は僕が目をパチパチさせた。 …僕は、何を怖がっていたんだろう。 𓇼𓆡𓆉𓆡 ⋆*❁*𓆜 𓆝 𓆞 𓆟𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡 『 こんなに簡単に教えて貰えるなんて、 思ってなかったんだ。 』 周囲の反応が気になって 聞きたい事が聞けなくなって 質問する事は悪い事だ、と 勘違いしてしまった子のおはなし。 分からない事を分からないと認める事にも 分からないから教えて、と問う事にも 勇気が必要だと思っています。 素敵なサウンドをお借りしました ▷ オリジナルサウンド「星辿り」 #四ノ宮りゐオリジナル タグ失礼します #声劇 #一人声劇 #声劇台本 #朗読 #一人朗読 #朗読台本 #台本 #siの台本 𓇼𓆡𓆉𓆡 ⋆*❁*𓆜 𓆝 𓆞 𓆟𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡 挨拶が遅くなりましたが… 明けましたね、おめでとうございます。 沢山の方に台本を見つけて頂いた昨年。 ガラクタの詰め合わせのような文章に演者様の素敵な声が吹き込まれる事で完成した物語たちは、プレイリストにそっと保管してあります。是非覗いてみて下さいませ。 この駄文が皆様と出会うきっかけになれますように。 今年もよろしくお願いします。