しあわせ運べるように

臼井 真

1.17 阪神淡路大震災から24年… ― 響きわたれぼくたちの歌 ― -------❁ ❁ ❁------- 作詞・作曲  臼井 真 1. 地震にも負けない 強い心をもって    亡くなった方々のぶんも    毎日を大切に生きてゆこう    傷ついた神戸(ふるさと)を 元の姿にもどそう    支え合う心と明日への 希望を胸に    響きわたれぼくたちの歌    生まれ変わる神戸(ふるさと)のまちに    届けたいわたしたちの歌    しあわせ運べるように 2. 地震にも負けない 強い絆をつくり    亡くなった方々のぶんも　    毎日を大切に生きてゆこう    傷ついた神戸(ふるさと)を 元の姿にもどそう    やさしい春の光のような 未来を夢み    響きわたれぼくたちの歌　    生まれ変わる神戸(ふるさと)のまちに    届けたいわたしたちの歌　    しあわせ運べるように 　      届けたいわたしたちの歌    しあわせ運べるように -------❁ ❁ ❁------- 阪神・淡路大震災から24年。 私が生まれる数年前の出来事です。 この地震で建物は瞬く間に崩壊し 二次災害である火災によって 多くの方の命が犠牲となりました。 そのような大きな災害から数年。 被害の爪痕などほとんど見られない 美しい街に私は生まれました。 この景色が当たり前だと思いながら 過ごしていた私ですが、 小学校、中学校、高校と 阪神・淡路大震災について多くの話を伺い、 学ぶ機会がありました。 その度に心が苦しくなり 涙も流しました。 私のような恵まれた者が出来ること。 それはこういった、過去に起きた災害から 目を背けずに向き合うことです。 決して忘れてはいけないものだと思います。 時が経つにつれてきっと 阪神・淡路大震災の記憶は少しずつ消えていき 教科書に載るだけの歴史へと変わっていく… だけど私は忘れないようにしたいです。 昨年も多くの災害や地震にみまわれました。 そして今年も早々、既にたくさんの 地震が起きています。 この先も必ず大きな地震が起きるでしょう。 その時…自分の身を守れるように 大切な人を助けられるように いろいろな知識を身につけておきたいと思います。 この歌は阪神・淡路大震災を受けた街の 復興を願う歌となっており 現在では｢神戸｣を｢ふるさと｣に変えて さまざまな被災地で歌われています。 日本だけでなく国境さえも超えて…。 こういう場面でも音楽は たくさんの人の心をあたため、繋いでくれる。 だからこそ大好きなんです。 歌いながら…込み上げてくるものがあって。 1本だけだとサビの声の震えが目立つので 合唱風に重ねました。 阪神・淡路大震災で犠牲となられた方々の ご冥福をお祈り申し上げます。