【声劇台本】俺と私と、キミとの話

男性ver:【】 女性ver:【】

一人用の台本を書いてみました。 多少の言い回し変更であればOKです。 ご自由に演じて頂ければ幸いです。 BGMはまたたびさんからお借りしました。 ありがとうございます。 ・男性ver よお、元気か？また会いに来たぞ、っと。 …ここに来るのも3年ぶりか。懐かしいなぁ。 あの頃はこっそり屋上の鍵パクって、2人でよくここでメシ食ったよな。 で、それがバレて教頭に怒られるまでがワンセット。 ハハ、マジで楽しかったよな。 ……あれからさ、俺思うんだよ。 お前がどんなに辛い事抱えてたって、今の俺と、 あん時みたいに笑えてたんじゃないかって。 15の夏、ここで死を選ばなきゃ、そんな未来もあったのかなって。 お前の言う通りさ、この世はクソな事ばっかで、 あがいてもあがいても、どうにもなんねぇ事ってのは確かにある。 ……それでもさ。 どんなに現実が辛くっても、俺とお前はずっと一緒で、ずっとバカみたいな事して、一緒に笑ってたんじゃないかって……そう、思っちまうんだよな。 笑うなよ？これでも必死にアタマ絞(しぼ)って考えてんだから。 また2年後に来るからさ。 そん時は、酒持ってきてやるよ。 あ、でもお前お酒飲むかな？ …まあいいや、一杯付き合ってくれりゃそれで十分。 …またな、"親友"。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ・女性ver よっ、元気？いや寒いねぇ、雪積もってるし。 今日雪降るって聞いてなかったから、傘持って来てないわ、ハハ。 えっと、前に来たのが3年前だっけ。 いやビビったわ、私になーんも告げずに死んじゃうんだからさ。 …今日みたいな、わざわざ寒い日に死ぬ事もないでしょうに。 寒かったでしょ？ごめんね、止めらんなくてさ。 あん時の私、自分が大事だったから、ビビって声掛けらんなかった。 人間関係って、マジでムズいよね。 あん時はお互い繊細(せんさい)な時期だったし、 周りの大人はズケズケ踏み入ってくるしで、最悪だったよね。 それでもさ、私はあんたと笑ってたかったな。 一緒に漫画の貸し借りして、たまにはお菓子でも食べながら駄弁(だべ)ってさ。 人生悪くないじゃんって、そう思いながら生きてたかった…かな。 あと2年したら成人するけど、老(ふ)けてても笑わないでね？ あんたに比べたら全然だけど、これでも肌とかには気遣(つか)ってるからさ。 オシャレはまあ、これからの課題って事で！ …そんじゃ、2年後にまた来るよ。 その時は、晴れてたらいいね。 #声劇 #声劇台本 #セリフ #朗読 #一人用声劇 #火間吾郎台本