【声劇台本】使用人の条件
縁 義臣 (男性セリフ):【青藍】、乃木先 キノ子(女性セリフ):【】
【声劇台本】使用人の条件
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・縁 義臣(えにし よしおみ):男性セリフ
探偵事務所を構えたばかりの探偵。
街で起きる殺人事件を追っているが、平素はだらしがない。一人称は己(おのれ)。思考は冷徹、しかしジョークを好む一面も。
・乃木先 キノ子(のぎさき きのこ):女性セリフ
縁の探偵事務所で働く、縁家の使用人見習い。家事全般のスキルは人並み以下、敬語も満足に使えないと、使用人としては散々だが、義臣には気に入られている。
1:30〜1:26
キノ子:…お客さん、全然来ませんねぇ。
1:26〜1:17
縁:連日雨が降り続けば、客足も遠のくというモノ。それに事務所がこうも散らかっていては寛(くつろ)げまい。
1:17〜1:08
キノ子:や、笑い事じゃないっすよ。ホンッッットこの人は片付け出来ないからなぁ……私も大分アレだけど。
1:08〜0:58
縁:掃除をさせればゴミが増え、料理をすれば異(い)なるものが出来上がる。
面白いじゃないか、なあ?"キノ子"くん。
0:58〜0:52
キノ子:……"乃木先"です、下の名前で呼ばないでください。ぶっ飛ばしますよ。
0:52〜0:47
縁:さっきキミは、自分の家庭的スキルを卑下(ひげ)したようだが…。
0:47〜0:45
キノ子:……なんすか。
0:45〜0:30
縁:家事が出来ず、料理も作れない使用人だとしてもだ。美味いコーヒーを淹(い)れられる人間というのは、探偵の右腕としてもっとも欲しい人材なのだよ。
0:30〜0:19
キノ子:……そーですか。分かったらちゃっちゃと頭、働かせてくださいよ。例の、白木さん?とかいう人も、困ってるみたいだし。
0:19〜0:11
縁:無論、そのつもりさ。早めに報酬を頂かなくては、事務所を畳(たた)まざるを得ないからね。
0:11〜0:03
キノ子:世知辛(せちがら)い理由だぁ……はい、コーヒーどーぞ。
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