【映画予告風】紫苑の花は記憶に咲く。

▷声劇台本 ▷BGM：riro√mさん

∇登場人物 ------------------------------ ▶︎彼 えむお ▷彼女 ------------------------------ ∇台本内容 ------------------------------ ▷「貴方が、八代瑞樹(やしろみずき)さんですか！？」 ▶︎23歳の誕生日。 息を切らして腕を掴んできた少女の顔は、まるで見覚えがなかった。 ▶︎俺には記憶がない。幼い頃の記憶が、ある時だけ、ぽっかりと。 ▷けれど私は知っている。そのぽっかりと空いてしまった時間の理由(わけ)を。彼の中の大切な時間を。 ▷「幼い頃、誰とどんな遊びをしましたか？」 ▶︎彼女の質問の意図が分からなかった。 けれど、彼女の話は酷く耳障りだった。 (頭の傷み) ▶︎『ッ‥！』 ▷「八代さん！」 ▶︎『やめてくれ‥、』 ▷「思い出したくないって分かってます。忘れていた方が楽だって分かってます。でも、貴方に思い出して欲しいんです！」 ▶︎『もうやめてくれ！怖いんだ‥彼女はきっと俺を怨んでいる。』 ▷「それは違います！」 ▶︎『彼女じゃない君に何が分かる！！』 ▷「確かに私は彼女じゃない‥でも、私は彼女なんです‥！」 ▶︎これは、彼女が僕を許し、僕が僕を許す物語。 (一緒に) ▶︎▷【 紫苑(しおん)の花は記憶に咲く。 】 ▷「私も忘れません。"彼女"がそう教えてくれたから。」 #ななし台本 #声劇 #拍手返します