【声劇台本】彼岸花 一
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【声劇台本】彼岸花 一
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自分が出せる一番低い声で読みました
読んでて震えが止まりませんでした、怖い。
普段から高い声で喋ってたら低い声が出しにくくなっていたという…。
#声劇 #怪談 #彼岸花 #声劇台本屋黒金剛
確かに眠ったはずであった。
満月の夜。
私の目の前にはだだっ広い日本家屋がある。
(↓嫌な音01:20〜01:10まで鳴り続ける)
半壊した玄関口が風に煽られ嫌な音を出す。
好奇心の後押しもあって、私は敷居を跨ぎ家屋の中へと入っていった。
至る所に犇めくやうに人形が転がっており、どれもが若い男のもので酷く傷ついている。
気味の悪さを感じつつ私は更に奥へ進んだ。
辿り着いたのはドン突き部屋。
赤い襖が一層不気味であった。
(↓襖の音00:30)
私は襖に手を掛けて部屋の全貌を見渡した。
襖を開けた先はより一層不気味なもので、誰のものとも判らぬ霊璽が並べられている。
その数は実に膨大なものであり数え切れぬ。
煽られ…あおられ
跨ぎ…またぎ
犇めく…ひしめく
全貌…ぜんぼう
襖…ふすま
霊璽…れいじ
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