【二人声劇】茜い瞳と赤の村
レン(私)/みさき カエデ(俺)/みさき 台本/真中 夜
【二人声劇】茜い瞳と赤の村
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#声劇 #声劇台本 #二人声劇 #二人声劇台本 #切ない #夜の台本 #聴きに行きます #ラスクラ企画 #茜色 #みわたか
__全部全部、染めてやる
こんにちは、夜です。
26作品目は、茜色なお話。
ぜひぜひ読んでいって下さいませ(*´`)
レン(私):❀
カエデ(俺):✿
となっています
それでは、どうぞ!
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【1:30〜】
✿
あるところに、赤色を嫌う村がありました。
赤色は良くないものを呼ぶ
そんな言い伝えがあったからです。
中でも疎(うと)まれたのは__『茜色』
【1:15〜】
✿「綺麗な瞳(め)だな。茜色で、夕焼けみたいだ」
❀「ありがとう!気に入ってるの。……この村だと、ちょっと生きにくいけど」
✿「俺はカエデ。色々あって、ばーちゃんのとこで住むことになったんだ。……君は?」
❀「レン。あんまり私には、関わらない方がいいよ」
【00:50〜】
❀「茜色を持つ人は鬼の末裔(まつえい)らしくて」
✿血を拭って(ぬぐって)、彼女は笑った。
なら、人は皆(みな)鬼の末裔じゃないか。
【00:39〜】
✿「どうして!どうしてレンがそんなに苦しまなくちゃならない!?」
❀「カエデ、いいよ、私なら大丈夫__っ!(辛そうに)」
✿「っレン!おい、しっかりしろ!」
【00:27〜】
❀
石を投げられた所が痛んで、視界が霞む(かすむ)中。
私は見てしまった。
彼の髪が、茜く(あかく)染まるところを。
✿「お前らの嫌いな赤色に、全部染めてやる__」
【00:13〜】
❀
あるところに、赤色を嫌う村がありました。
ですが、今は何処(どこ)にもありません。
ただ、茜色の空が広がるばかりです。
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六兆年と一夜物語 (Piano ver.) kemu /IA
みわたか様よりお借りしました
ありがとうございました!
✲今作はLast Cry 様の企画「茜色」で書かせて頂きました。
*
誰かのひとりごと
茜色を持つ人は、鬼の末裔。
なら、茜い血を持つ俺達人間は皆等しく鬼の末裔じゃないか。
人がなにかを疎むことに理由なんてない。
"鬼の末裔"なんて生温い言葉じゃ済まされない。
人は皆"鬼そのもの"だ。
それが、表に出てこないだけで。
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