あれから幾日が経つのでしょう…
心はもうその形を留める事など出来ないのです
からからから…と回る赤い風の音が唯一
私を現に縛る手枷
あれから幾日も経たぬ間に「絶ヲ望ム」
想いだけが心を蝕み喰らうのです
からからから…と回る赤い風の音も何処か夢…?
それとも現の微睡…?
奥を覗けば目に映る酷
有様は無様 迫る宵の刻
咲いて 咲いて 咲き乱れ 散るが花の悦
艶に見えた徒の花 眩しい闇の匣
枯れて 枯れて 枯れ朽ちて 咲くは花の鬱
決して咲かぬ徒の花 努々忘れぬ様
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