大切な思い出【朗読台本】

声劇 台本

俺はまだまだ 中２病 ぜんかいだぜ！ 笑ってくれる人がいるおかげで！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 幼い頃 見るもの聞くもの 全てが新鮮だった 触れて　聞いて　食べて 世界への好奇心が溢れていた おもむろに口に入れたビー玉の 氷のそれとも違う 冷たいとは別の どこか涼しげな味を 門限を破った私の頬を ピシャリと張り飛ばし　抱きすくめる 母の温もりと　その体の震えを まるで昨日の事のように 今でも鮮明に覚えている 私は空が怖かった あの何処までも澄んだ青に　恐怖した 浮かぶ雲を見つめていると 次第に自分の体が　地面から離れ 頭上に広がる空という穴に 落ちていきそうだと いつも下を向き 親の足にすがり 怯えながら歩いていた 父はよくそんな私の背中をさすり 笑っていたものだ 止めどない未知への 探究心と歓喜の記憶 あの両親の愛は 惨めな私の 大切な寄り辺だ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー #sun #声劇台本 #声優志望 #人生