ホタルノヒカリ
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ホタルノヒカリ
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科学の発展で僕たちは
豊かな暮らしを手にした
田畑に撒かれた農薬が
小さな命を散らした
外来種に食べられて君は
町から姿を消した
もう一度君に会いたくて
形振り構わず 科学にさえも縋るよ
つまり理論的にはこれが
宇宙へ飛ぶ為のロケットで
手探り 空振り 繰り返しては
君をさがした
白と黒が折り重なって
僕ら二人あの夏の下
響いた 蝉の声
届いて ホタルノヒカリ
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