い き 。

声/ 台本/瑛 ピアノ/みわたか

ーーつよくなりたい、つよくありたい い き 。 ーーーーーーーーーーー むずかしい。むずかしい。 いきるのってむずかしい。 ちゃんとあるいていたはずなのに、きづけばまいごで。 あれ、おかしいな？なりたいものは、ゆめは、なんだったっけ？ すきなのに、きらいで、うとましくて、それでもやっぱりだいすきで。 なんでだろう？ずっととなりであるいていたかったのに。きづけば、とおざかっているきがした。 ぶきようなりにぜんぶぜんぶ、かっこつけて、もっていたかったのに。 どうしてだろう？ゆびのすきまから、うでのあいだから、だいじなものも、ひつようなものも、おっこちていく。 このままひとりであるけなくなったら、どうしよう。なにもできない、よわくて、うしなうものとわからないものがおおい。いやだなぁ。 ひとりであるきたい。うしなうくらいなら、わからなくなるくらいなら、ひとりでまっすぐにたっていたい。あるいていたい。 むりかな。ならせめて、 なくのも、いきるのも、むずかしいから。せめてわらっていよう。 ありがとう、ごめんね、だいすき ーーーーーーーーーーー 使用の際は拍手または拍手コメントの両方をお願いしています。音楽元へもよろしくお願いします。 ーーーーーーーーーーー 泣いても笑っても、これでさいご。 私がいちばん“いきてた”。そう断言できるそんな時のことをおもって。これから、私が“いきていく”かどうかなんて分からないけれど、過去に確かに私がちゃんと“いきてた”時があったことを残して置きたかったんです。高校ではきっと間違えたんだろうけど、それも私が選んだ道。高校で“いきられなかった”のがこれからどうなるのか、わからない。それでも、きっと、ずっと、独りでだって立って歩いていくから。“いきた”過去はちゃんとある。なら“いきる”未来もあるはず。 ｢ありがとう、ごめんね、だいすき｣ うん、まだあきらめてないよ。 ーーーーーーーーーーー #台本 #一人声劇 #声劇 #朗読 #瑛の台本