【この世界に魔王はいない】声劇台本

魔王（） 小さな勇者（）

【この世界に魔王はいない】声劇台本 ［登場人物］ 魔王と小さな勇者 ⚠️注意・コラボした後のサウンドに台本をコピペするのは禁止。 大幅なセリフの変更・改変行為は禁止。 〈セリフ〉 （勇者） 魔王！お前を倒しにきたぞ！覚悟しろ！！ （魔王） 随分と小さいな、貴様幼子（おさなご）か？ （勇者） そんなわけないだろ 俺は勇者だ！！ （魔王） 貴様が勇者だと？ふっ、笑わせるな （勇者） 俺がなりたくてなったんだ （魔王） 何も知らぬかわいそうな勇者よ （勇者） どういう意味だ （魔王） そもそもなぜ私は倒されなければならない？ （勇者） 魔王は勇者に倒されるものだからだ！ （魔王） まるで私が悪者みたいではないか 私は人間に住む場所を与えた、言葉や知識も与えたというのに 本当に倒すべき相手は私か？ （勇者） お前たち魔族は人間界を侵略した だから俺はお前を倒して奪われたものを取り戻す！！ （魔王） 愚かな、そして憐れだな （勇者） なんとでも言え！ （魔王） まぁよい、貴様のその覚悟だけは認めよう 我が絶望をもってその偽りの夢から覚ましてやろう 《つづく》 「after story」 魔王と勇者の戦いに決着がつくまでそう長くはなかった。 圧倒的な力を持つ魔王に勇者はなすすべもなく斃れる事となる。 魔王は勇者の亡骸を抱えある場所へと向かう。 それは勇者の村だった。 かつて魔王もこの場所で暮らしていた、一人の人間として。 彼／彼女も勇者として魔王討伐を行ったのである。 しかしこの世界は魔王を倒したものが次の魔王となる。 現魔王はこの仕組みを彼らに伝えた。 だが、魔王となった勇者を裏切り者と罵り追い出した。 村人は真実を知っている上で幼き勇者を生贄に捧げた。 誰も魔王になりたくないから。何も知らないただ世界を救う勇者になりたかった子どもに全てを押し付けて。 自分と同じ悲劇を繰り返してはならないと魔王は村人を鏖（みなごろし）にする。 炎に包まれた村で彼／彼女は一人泣いていた。 この呪われた世界に生まれたことに。 何も知らずただ生贄として捧げられた幼き勇者の命を奪わなければならなかったことに。 「この世界に魔王はいない」 End ｢あとがき｣ Tamaさんより『おチビ勇者と魔王』から書いてみました。 それと3作から悩みましたがこれを500投稿目として選ばせていただきました！ 胸熱な戦闘シーンを書きたかったのですが、設定やら色々考えているうちにセリフが戦闘シーンに入る前に終わってしまいました。 after storyを書いたので見逃してくれませんか？ 多分これが一番凝った作品になったかなと思います。書きごたえのあるものでした。 報われない世界が好物でしてね。 Happy Endは自分以外の作品でなら見たい派です。 企画参加ありがとうございました。 使用の際の拍手・コメントは不要。 コラボした後のサウンドに台本をコピペするのは禁止。 大幅なセリフの変更・改変行為は禁止。 曲名・オリジナル【BGM】-姿- 演奏者・りるや様