第2話 志筑自宅
--
第2話 志筑自宅
- 23
- 0
- 0
💜俺が打ち上げを何とか抜け出し帰宅できたのは既に日付を回った頃だった。
💜「ただいまー」
💛「しーくん、おかえりなさい」
💜「起きてたのか…遅くなってごめん」
💛「んーん、私が勝手に待ってただけだから気にしなくていいよ」
💜彼女は宮野睦月。同棲している俺の彼女だ。もちろん俺の職業柄周りには秘密にしている。璃音には隠しているし、マネージャーは薄々気づいてはいるのだろうが何も言ってこない。
💛「今日はどうだった?」
💜「撮影1本クランクアップしてきたよ。主演のやつ」
💛「そっか。お疲れ様!」
💜可愛い俺の彼女。抜けるように白い肌に大きな茶色の瞳がトレードマークだ。睦月は外に出ることが嫌いで、引きこもってばかりいる。
💛「私は今日はね、…ゲームしてたよ」
💜「またか。」
💛「でも、内職のお仕事も進めてたし」
💜「そっか。別にそんな事しなくていいって俺は言った気がするけどな」
💛「私も自分にできることはしたいから」
💜睦月は引きこもりだが、内職の仕事をしている。俺はしなくていいと普段から言っているのだが、自分にできることはやる、という彼女の主張を折ることはできず、結局今に至っている。
Comment
No Comments Yet.