プロローグ
奏でる先には
プロローグ
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プロローグ
ナレーター:少女は、フラフラとソファーから起き上がった。
双葉:喉が、渇いた。...っ、なんか、身体が思うように動かない。
ナレーター:そして少女の身体は、前のめりに倒れる。
双葉:あれ、なんで私、倒れてるの?全然、体、動かないや。ってことは、私、死んじゃうの?嫌だ、まだやり残したこと、いっぱいあるのに。まだ、生きたいよっ!
ナレーター:そして少女は涙を1粒こぼした。
少女が体の中から熱いものを感じた次の瞬間、この世界から少女は消えた。
(ページをめくる音)
双葉:昔、世界というのは一つではなくて、同じ様で魔法があったりなかったり、全く別の世界があると、聞いたことがある。
双葉:だとしたら、違う世界の名前が同じ人は、幸せなのかな...。
ナレーター:彼女は、自分がもうすぐ死ぬことを知っていた。だから、願った。
双葉:その人はどうか、元気じゃなくてもいい。だけど、絶対に長生きできますように。たとえ絶望に浸ったとしても、人は生きる術を知っているから。だから、どうか。
双葉:世界がきらめいた、気がした。
起きた後、途端に倒れてしまった双葉。必死に足掻いてもどうすることも出来ず、涙を1粒こぼす。そして、その世界から消えてしまった。
場面は切り替わり、双葉は誰かに"双葉"のことを祈っていた。その祈りで、もしかしたら──
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