【二人声劇】月ノ下野白百合
女『』×男「」
【二人声劇】月ノ下野白百合
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ドイツは、墓地に飾られた白百合=死者から生者への挨拶、と言われています。
死者から生者。一面の白百合。
彼が花畑に足を運んだ理由はお墓参り。
無実で死んだものから、復讐のお便り───
シャーデンフロイデ…他者が罵倒されたりしてるのを見て、悦びなどの快楽などを感じる人。
日本ではざまぁみろ、めしうま?? と言われる。
自然…事物の本性、仏教の真理、おのずから、ひとりでに
─台本──
女:怒り、悲しみ、喜び。そして……愛憎(あいぞう)。心は時として、自分の知性とは違う、本性を露にする。
男:罵倒される俺を見て、シャーデンフロイデを浮かべる彼らが、笑う。
女:ねぇ、大丈夫───
(↑被せる:じょ、辺りで)
男:もうそういうのやめてくれよ! 薄っぺらい優しい言葉も、無理に作るその笑顔も…!! 全部、俺を苦しめてるだけなんだよ!
女:君の並べた言葉たちは、私を地の底へと沈めていく。
女:月が綺麗。満点の星空に、一面に咲き誇る花々。彼の目は光輝き、腰を下ろしていた君は立ち上がる。
男:地には一面、白い花が咲き誇る。君は寝そべり、目を輝かせていた。けれど、彼女にはもう、俺の声は届いていなかった。光に手を伸ばそうとも、届くことはない。君を助ける手だてはもう、とうになくなっていた。
女:轟く雷鳴、大粒の雨、雲におおわれる太陽。星は夜に潜み、月は朝にも顔を覗かす。自然(じねん)であるかのように、人は────私は死んでいく。もし、もしもこの物語にタイトルをつけるなら、きっと、月ノ下野白百合(つきのしたのしらゆり)
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Comment
1commnets
- 行無舟人コラボありがとうございました!