映画予告風台本【亜麻色の髪の乙女】
演者様「」&『』
映画予告風台本【亜麻色の髪の乙女】
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「君が僕の世界を変えた…」
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ある夏の日、音楽室で僕らは出会った。
黒いグランドピアノ 対照的な真っ白い制服の君
部屋は蒸し暑いはずなのに どこか涼しかった。
「何を…弾いているんだい?」
尋ねる僕に、少し驚いた顔をした。
『ドビュッシー…亜麻色の髪の乙女…』
照れ臭そうに顔を赤くして、そう答えてくれたよね。
週に一度、夏休みの補習を終えてここに来る日課。
毎日、毎日、たくさんの音色、音色、音色…
いつしか僕は、君をもっと欲しがっていた。
「今度はさ、サティのジムノペディとか聴いてみたい。」
『今度…』
「そう、また今度!」
悲しげに笑う君に、どうして僕は気づけなかったんだ。
『亜麻色の髪の乙女は、私の中の唯一絶対の救い。
音は裏切らない、手入れして、手入れして、心を込めていれば、決して…』
『そんな執着、貴方にわかる…?』
「君が僕に音を教えてくれた、そうだろう?」
『聴いてほしい人に聴いてもらえない…それほどに虚しい演奏はないの…』
「僕が、いつでも聴きに来るよ!君の、その音色…!」
『「映画 亜麻色の髪の乙女」』
『「今夏 公開予定」』
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音色は時に、人を狂わせ
音色は時に、人を表し
音色は時に、全てを浄化する力をも持つ
この上ない音というものは、いつしか世界を変え、
いつしか自分自身さえ違うものへと変えることができる。
~解釈的解説~
ある夏の日暑い日、2人は暑い音楽室で出会う。
少年は少女の音色に感化され、世界を変えられた。
しかし、少女には少年には知られたくないピアノとの過去があった。
褒められずに育った彼女。
彼女の音色は決して両親には届かない。
そんな少女に、少年は、側にいることを誓うのだった。
全てを浄化し、失わせるほどに美しい音…そんなものにいつか出会えるとしたら、それは私の人生の最大の幸福を示すのかもしれません。
それほどに、私にとって音とは、何より大切なのものなのです。
☆アレンジ、性別転換可能です(世界観さえ壊さなければ)
☆ご使用の際には、拍手やコメントよろしくお願い致します。
#ノエルの世界 #2人声劇 #クラシック #映画予告風
#亜麻色の髪の乙女
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