鳥

脱走小町

這い上がっては素通りで くしゃっと笑っても無視で 借りを返しに行くと ねぇお前舐めんななんて言う癖に 結局許しちゃうの心の広い鳥よ グレた知識は嫌でも食べてそれでも歩いてゆくしか ないんだから 絡めた五本指 一つさしたペアのリング 部屋の匂い きっと君じゃなけりゃしんどい 心の声が振動 届かない耳元 負担かけたいつも 黒い 欠けた心臓 幸せが時間かけて辛くなって変化 経過した時の流れ 殴るような静寂 笑顔で映るカメラロール 思い出深い 雨模様 手を繋いだ帰りも 嘘と言って再スタート