【声劇台本】半端者の棺
はまち
【声劇台本】半端者の棺
- 14
- 2
- 0
素敵な台本さん見つけたのでめっちゃ久しぶりに読んでみました!滑舌やらなにやら魚みたいな感じなんですけどそこはもう、はい
素敵な台本さん👇🏻
一筋の希望の光が、
絶望の俺を照らす。
「お前が全部悪いんだ。
弱くて汚いお前が
もうさ、戻ってくるなよ」
月曜日の早朝に、
顔を塗りつぶされた彼に言われた。
歪んだ笑顔が酷く眩しい。
毒の雨が俺の肉を溶かしていく。
腐りかけた親父の顔を思い出す。
「結局天国なんか、
愚図が行けるわけないよな」
剥がれた塗装みたいな唇で、
そんなこと言ってた気がするな。
冷たくなったアイツを棺に収める。
俺は安物の鉛玉を片手に笑う。
ぬるま湯みたいな弱気が身体中から吹き出して、
弾けた俺は空気に馴染んだ。
Comment
No Comments Yet.