【声劇】泣き叫んでいたのは、
演者: 台本:朱夏あん
【声劇】泣き叫んでいたのは、
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わたしはいつでもきみを無視し続けた。
時には閉じ込めて、時には暴言を吐いた。
きみはずっと泣き叫んでいたけど、
それでもわたしはきみを無視した。
きみのいる部屋の扉に、幾重にも鍵をかけて。
たまにきみが出てきそうな時は、
暴力をふってでもきみを閉じ込めた。
泣き叫ぶきみが、うるさくて、うるさくて。
ずっと、見ないふりをしていた。
きみはいつでもわたしを無視していた。
時には閉じ込めて、時には暴言を吐いた。
わたしはずっと泣き叫んでいたけど、
それでもきみはわたしを無視した。
幾重にも鍵をかけられた頑丈な扉の中は、
ずっと暗闇だった。
けどたまに、細く、小さな光が届く時もあった。
だから必死に扉の向こうを目指したけど、
きみはそんなわたしを殴って、閉じ込めた。
けどね、知ってるんだよ。
わたしに暴言を吐くきみの声は、いつも震えていた。
わたしを殴って閉じ込めるきみは、いつも泣いていた。
ねぇ、わたし。
わたしと一緒にさ、
たまには叫んでみてもいいと思うんだ。
『 』
あとがき。
BGMはまめぐさりさんの素敵な音源をお借りしました、ありがとうございました。
この台本、読まれる方によって様々な解釈をされると思います。どれが正解、などはありません。強いて言うならば、あなたがそう感じたのならばそれが正解。…でしょうか。
私は今回、台本について一切何も言いません。
あ、一つだけ。一人称がわたし、二人称がきみ、となっておりますが、こちら改変構いません。台詞も、大きく変わってしまわなければ口調を変える等問題ありません。
一作目コメディ、二作目シリアス、そして今作、となっておりますが、実は私シリアス苦手です。書くのが。次作こそは明るい感じの書く…!!
相変わらず題名思いつかない件。悲しい。
まず書くのはいいんですよ、思いついた時に書いてるだけだから。次にBGM探し。つまづく。次キャプション。思いついたこと書いてるだけだから問題ない。最後に題名。お前が一番の難関だ…。
演じていただいた全てのサウンドはきちんと聞きに行きたいと思っております。何日か経っても私からの反応(拍手やコメント)がない場合は、見逃している場合がございますので、お手数おかけしますがコメントいただければ見に行かせていただきます。
長々と閲覧ありがとうございました。
#朱夏台本 #声劇台本
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