Ep.1 【夜明けと蛍】
ナブナ×ゆう
Ep.1 【夜明けと蛍】
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「……。」
ただただ暗闇に淡く光る月を眺めていた。
淡い月の照らせる光は少なくて、足元は暗くて見えない。
それでも僕は歩くことをやめない。
あの月から目が離せないのだ。
鋭い痛みに歩むのを止めた。
僕の足から血が出ている。
いつのまに転んでしまったのだろう。
なんだか寂しくなって、
独りその場で立ち尽くした。
あまりに広い夜の空に、僕の全ては溶けていった。
【歌詞】
淡い月に見とれてしまうから
暗い足元も見えずに
転んだことに気がつけないまま
遠い夜の星が滲む
したいことが見つけられないから
急いだ振り 俯くまま
転んだ後に笑われてるのも
気づかない振りをするのだ
形のない歌で朝を描いたまま
浅い浅い夏の向こうに
冷たくない君の手のひらが見えた
淡い空 明けの蛍
#独りで歌ってみた
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