宛のない手紙
夏を待つ人
宛のない手紙
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夏を待つ人の詩を読ませて頂きました
下手くそですが俺なりに感情を入れて読みました
活気の枯れた街でひとり夢を組み立て始める
誰か様の為じゃない 自分の為だけに
道往く人が指さして小声でもそもそ馬鹿にして嗤ってる
俺はと言うと唇を噛んで夢を組み立て続けた
木枯らしが冷たく びょうびょう頬を撫ぜる
薄手のマフラーと虫食いの防寒着
手足の先からすごくかじかんで感覚もなくなった頃
ようやく今現在と理想の焦点が合った
良いか悪いか そこからは早かった
加速した人生が生き急ぐ背中を突き飛ばし
おもわず転げて手をついた地べたに未来が顔を覗かせる から 俺は目を背ける
そして今日の空の下 宛もなく綴った手紙をボトルに押し込んで涙の川へ流す
こんなことしたって何を得られよう
何も得られない
けれど俺が生きた足跡のひとつとして確かに墓標に刻まれるそれ
空っぽの人間が生み出した空っぽの詩が空っぽの世界に空っぽのまま残っている
そんな風景を描いていたっけな
脈絡のない手紙 今日も海原を漂う
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1commnets
- 無名 国芳(むめい クニヨシ)光栄ですな