台本『はろうぃんにて斬る』二役台本

台本:KEY

#声劇台本 #台本 台本43個目。はろうぃんの傍ら、こんな事があったかも？ 今日はハロウィン、いいね？まだ間に合うと思ったんです…。 ナレーションとセリフの二役です。セリフばりばりの方言効かせても面白い台本にしました。 ケルトの風習が起源のハロウィーン。祖先を迎える日なのですが、悪霊も付いて来ちゃうので仮装して怖がらせて追っ払おうというのが歪んで今の形になってるみたいですね。今回は、そんな賑わいの片隅で起きてるかもしれないワンシーンです。 BGMは☕︎さんの「BGM2 ロック」をお借りしました。ありがとうございました！ 台本部分だけ抜けてました…申し訳ありません…。やはり老化が酷い ※イメージ某有名ゲーム人斬りポメ蔵。その場合、湧いちょる！とか戦ぜよぉ！とかなんですけどね。方言はイントネーションが難しそうなのでぼかしました。 ——————————ここから台本———————— 「はろうぃーんとかぁ言うたかのう？」 時は夕暮れ逢魔ヶ時。 かぼちゃのランタンに火を灯し、人は仮装し練り歩く。 日ノ本に咲いた遠い遠い異国の文化。 「儂にはとんと理解できんもんじゃが」 それはさながら百鬼夜行の様で。 「ちとやかまし過ぎる」 魑魅魍魎（ちみもうりょう）をも惹きつけた。 和洋交々（わようこもごも）暗がりに、溢れる悪鬼羅刹の大行進。 神秘が途絶えて久しい現代人に、これらを仕留めることなど出来ようものか。 否、否。否である。 なればこそ。 「おぅおぅうじゃうじゃとよう湧きよるわぁ！」 なればこそ。 敵を屠る（ほふる）は男の役目。 通りを外れた路地裏で、時を超えて、化生（けしょう）殺しの刃が光る。 「今は平成太平の世。異物は仲良く、闇に溶けて消えようや」 子孫の笑顔に背を向けて、夕日を受け一閃。 男が吼える。 「さぁ…戦じゃあ！」