角を曲がる
鮎喰響
角を曲がる
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角を曲がる (2番)
星空さえも中途半端だ
街の灯りが明るすぎて
明日が晴れようと雨だろうと
変わらない今日がやってくるだけ
本当の自分はそうじゃない こうなんだと
否定したところで みんな他人のことに興味ないし
えっ なんで泣いてんだろう
だって近くにいたって誰もちゃんと見てはくれず
まるで何かの景色みたいに映ってるんだろうな
フォーカスの合ってない被写体が
泣いていようと睨みつけようと
どうだっていいんだ
分かってもらおうとすればギクシャクするよ
与えられた求められる私でいれば嫌われないんだよね?
問題を起こさなければ
しあわせをくれるんでしょ?
らしさって 一体何?
あなたらしく微笑んでなんて
微笑みたくないそんな一瞬も
自分をどうやれば殺せるだろう
みんなが期待するような人に
絶対になれなくてごめんなさい
ここにいるのに気づいてもらえないから
一人きりで角を曲がる
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