ジャックと悪魔 chapter2
QUARTET ESPOIR
ジャックと悪魔 chapter2
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元々、ケルト人のお祭りだったHalloween
そこにキリスト教の考えが加わり、生まれたのが今のHalloweenの形です。
Halloweenは Hellow Eveの変形で、
諸聖人の日の前日、を意味しているんですね。
死者が家にやって来て、『Trick or Treat』と尋ねる。
この、Trick or Treat。
よく言われる『悪戯かお菓子か』が本当の訳では無いことご存知でしょうか?
Trick or Treat は本来は
Treat me or I’ll trick you.
悪霊たちが家にやってきて、
『ここで我々をもてなさなければ、次の一年間、お前たちを惑わせて困った状態にしてしまうぞ』
と尋ねるのがそもそもの語源です。
そこで悪霊役を子供にやってもらい、
家を訪ねてきてもらって、
饗す=お菓子を施す
惑わせる=悪戯
で
『Trick or Treat』
そして、それに対して
『Happy Halloween』と言ってお菓子を渡す。
この一連の流れで所謂厄祓い的なことをしているんだそうです。
Halloweenにはそんな深い意味があったんですね…。
さて、こちらはchapter2
悪魔が減らない銀貨になってから10年…
ついに約束の日がやってきた。
悪魔がジャックの前に姿を現すと
ジャックは、怖がることもなく最後の晩餐にリンゴを1つ取ってくれ、と頼む。
愚かな悪魔は、ジャックに頼まれた通り、木になったリンゴをひとつ、ジャックに手渡す…
すると、ジャックは木の上にいる悪魔に十字架を突きつけ、
自分の魂は取らないよう約束をさせる。
付き人はその条件に自分の魂が含まれていないことに声を荒らげ、懇願するが…
悪人ジャックは、そんなことはお構い無し。
自分一人助かり、その後の人生を悪びれもせずに送る。
月日は経ち、悪人ジャックはついに終焉を迎える。
悲しむ者などいやしない。
さぁ。世紀の悪人を迎え入れるのは…天国か、地獄か…!
嗚呼なんてこと…。
ジャックはこれまでの行いから天国には行けず
悪魔との契約で地獄の門もくぐれず。
憐れなジャックを嗤いにきた悪魔に、
地獄の業火を渡され
この世とあの世の案内人としてこれから先ずっとあの世にもこの世にも居られない者として働くことを言いつけられてしまう。
それからジャックは火が消えてしまわぬよう好物だったカブのランタンに地獄の業火を入れ
真っ暗な道を案内している。
今も、これからも、ずっと……。
死ぬことも生きることも、転生することも出来ず。
💜💜『そして、瞬く間に10年が経った。』
💜『久しぶりだね、ジャック。』
💜『10年経った』
💜💜『約束の日だよ。』
❤『あぁ。約束、か。
そんじゃ、俺の人生最後の頼みだ。あの木になっているリンゴをひとつ取ってきてくれないか。』
💜『……仕方ないね。』
💜💜『これが最後だよ』
💚『悪魔のくせに、お人好しにも程があるんだよ』
💜『…っ十字架…』
💜『ジャック…』
💜💜『約束と違うじゃない…!』
❤『騙される方が悪いのさ。その木から降りたければ、未来永劫俺の魂は取らないと約束するんだな。』
💚『待ってくれ、僕の命は!?ジャック!
…………頼むよ…親友だろう?』
❤『言っただろう?…騙される方が悪いんだよ。』
💜『それからいくつも季節が過ぎ』
💜『悪人ジャックも』
💜💜『ついにこの世を旅立った』
💚『しかし今世での行いから天国の扉は開かず』
💜『悪魔との契約で未来永劫ジャックの命は地獄にも行けず』
💜『悪魔から貰った地獄の業火をカブに入れ』
❤『今でもこの世をさまよっている。あの世とこの世の案内人として……。』
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