【朗読劇】自己否定
台本:花猫 朗読者:コラボ者様
【朗読劇】自己否定
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「頑張れ」って声が時々重くなるときがある。
「大丈夫?」って気遣いが時々憂鬱になるときがある。
「君なら出来るよ」って励ましが負担になる時がある。
これらは本来、人が言われたら
勇気や自信がでるはずの言葉なのに、
僕にとっては反対の意味を成している。
「頑張れ」って声は「もっとやれるだろ」って声に
「大丈夫?」って気遣いは「しっかりしろ」っていう叱咤に
「君なら出来るよ」って励ましは
「なんでやらないんだ」っていう責める言葉に
聞こえてしまうのは何故だろう。
それはきっと……
僕自身が出来てないと自覚しているから、
思い通りにいかないことを
そうやって僕自身で心の中で責めているから
きっと周りの声もそうやって聞こえるんだと思う。
でも、僕だって努力してる。
声がハッキリ大きくでるように発声練習したり、
(それが本番生かせなければ意味が無いだろ)
演技で上手くいかない時はアドバイスを貰ったり
(それで出来ないなら聞いてないのと同じだろ)
どうすれば観客の人の心に響くんだろうって考えたり
(結局わからないんだから考えたって無駄だろ)
あぁ、ほら、僕の努力を僕自身が否定する。
もう嫌になってやめてやるって
思ったことも何度もあった。
でも、それでも、僕はこれを続けている。
何故かって?
どんなに上手くいかなくても演技が好きだって
気持ちだけは変わらないから。
自分自身で自分の努力を否定したって続けるんだ。
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コミュ仲間のメロス様からのリクエスト台本です。
「自分自身の苦悩と葛藤」という
リクエストだったのですが
なんか若干違う気が……
一人称変更、アレンジ、アドリブ自由です。
Comment
3commnets
- レロこの台本をおかりして、感情を入れさせてもらいました。 朗読劇なのに申し訳ありません!
- 花猫
- Spina❁¨̮なんか凄く内容グッときました。共感する部分が思い当たって…素敵です(*^^*)