声劇『イグニス・ファトゥスの末路』
ジャック役(○○)×ウィル役(○○)
声劇『イグニス・ファトゥスの末路』
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ハロウィンっぽい声劇台本です!
前作とは雰囲気をガラっと変えてみました
今回もBGMは自作です!
1人2役でも2人での掛け合いでも、コラボお待ちしております(*´-`)
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ジャック「さぁ、ウィルオー・ウィスプ。僕の頭に火を灯しておくれ。」
ウィル『歪な蕪頭の友人は、数多(あまた)の願いを込めて、その日からPumpkin-Earl(パンプキンアール)と名乗ったのだ。』
ジャック「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃこの街は大惨事さ!」
ウィル「楽しそうだね、ジャック。」
ジャック「楽しいに決まってるさ!声を荒げながら通りを往来(おうらい)するだけで、皆が僕のことを怖がってくれるんだ!
それから、ジャックと呼ぶのは止してくれないか?もう僕は不格好な蕪とは違うんだ。」
ウィル「はいはい、カボチャの伯爵様。」
ジャック「ウィル、今年のサウィンでは両手を使っても持ち切れない程にお菓子を貰おう!1枚のビスケットを半分なんて真似しないでさ。」
ウィル「もう十分いっぱいだよ。それに私はジャックと半分に分けて食べるお菓子も好きだよ?」
ジャック「たまには贅沢も体験しようよ!君のお陰でこんな風貌(ふうぼう)になれたんだ。これならバンシー達にだって負けないはずさ!」
ジャック「リンゴの芯まで齧(かじ)るなんて浅ましいよ、ウィル。ダックアップルじゃあるまいし。
折角ここまで上り詰めたんだ。どうせなら人間の寿命でも戴こうよ!」
ウィル「ジャックは変わってしまったね。ランタンの火は爛々(らんらん)と輝くのに、今のあなたからは暖かさが欠片も感じられない。」
ジャック「僕が変わった……?あぁそうさ。僕は変わった!今や怪物達の未来を考える立場だ。そりゃ思考だって変わるさ。」
ウィル「違う……違うの。あなたは何も考えてなんかいない。」
ジャック「そんなはずは無い……」
ウィル「だって、その思考は━━━」
ジャック「やめろ、」
ウィル「━━━偽物だもの。」
ジャック「やめろ!」
ウィル『きっとあなたの脳内は、私の火で燃え尽きてしまった。』
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【あらすじ?とか補足とか】
新しい暦を祝う神聖な行事が、今ではただの仮装祭。しかしそれに伴って、近年の幽霊や怪物も流行り廃りに応じていくのだ。
僕は別に起源を重んじる訳でも、古いしきたりを守りたい訳でもない。ただ持っていないのだ。環境や時代に応じて変わるための魔力ってやつを。
でもそれも今日までの話さ。僕は人間のイメージに沿った恐怖の形を手に入れる。祭り上げられるシンボルに成り変わる。
『━━━変化とは、代償を払うものである。
代償とは、失っても気付かないものである。』
ジャックオーランタン……蕪のランタン頭の幽霊。
ウィルオーウィスプ……鬼火、火の玉の精霊
イグニス・ファトゥス……愚かな火、の意。
サウィン……ハロウィンのこと。
バンシー……人を惑わすことが好きな、女の子の姿の妖精。
ダックアップル……ハロウィンに行われる、口だけを使ってリンゴを水から取って食べるゲーム。
※台詞の改変等はご自由にどうぞ!
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