【短編小説】ハロウィンパーティー⑦
古畑 時雄(Tokio Furuhata)
【短編小説】ハロウィンパーティー⑦
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑦
ハルカのクラスは、文化祭で劇をする事に決まったのだが、劇を何にするかについても、なかなか意見が纏まらなかった
すると再び担任の若林が、こんな事を言い出したのだ
「お前ら…」「劇を何にするかも決められないのか…?」「また俺が決めてやっても、いいんだぞ…」
此の言葉を聴いたハルカは、担任の若林に劇を何にするかまで決められてしまうと思い、クラス代表の田中にこう言った
「田中…」「あなたクラス代表なんだから、ちゃんと仕切ってよ…」
こうハルカが田中に言うと、田中はハルカに向かって
「そうだなぁ…」「ハルカ、お前が劇の主役になれよ」「お前には、『ハイジ』が合ってるかなぁ…」
此の言葉を聴いた担任の若林も、ハルカに向かって
「ちょうど、お前の背格好と髪型から」「お前は主役を射止めた」「お前、『アルプスの少女ハイジ』のハイジ役にぴったりだ」
突然の田中と担任の若林からの無茶振りな提案と、また主役抜擢に、他のクラスメイトからは拍手が沸き起こったのだ
そして其の拍手の意味する事とは、クラスで行う劇を『アルプスの少女ハイジ』とする事に賛同すると言う意味で有り、ハルカが主役のハイジ役として、同意すると言う意味が込められて居たのであった
つづく…
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