幸福な庭園

ベルン【】メア【】ウェル【】

「ああ、しあわせだなあ」 【あらすじ】 限られた者しか入れないその庭園はいつでも美しく整えられ、人が集えば笑顔があふれた。 ガーデンテーブルに置かれた時計は今日も規則正しく秒針を進めている。 ⚠️性別変更:×/台本変更:×/転載:×/ 使用時拍手お願いします。 ――――――――――――――――――――― （足音） ウェル「もう、兄様！　またここにいるんですか！」 ベルン「いいじゃないか、僕は仕事だってしてるよ？」 メア「あらベルン、ウェルくん困らせたらダメでしょ」 ウェル「さすがメア！」 メア「でしょ？」 ベルン「えぇ？　メアもウェルスハーネの味方するの？　酷いなぁ」 ウェル「へへー！」 ベルン「おーい誰か僕の味方いないのー？」 メア「うーん。……あ、そうだ、ティスキアくんとかはどう？」 ウェル「え、ティアは絶対こっち側だよ」 メア「意外と説得したら味方に付いてくれそうだけど……」 ベルン「ねえねえ。メアがこっち側についてくれればいい話だと思うなぁ、僕」 メア「それだとつまらないでしょ」 ベルン「……ええと、メアは何を目指してるの？」 メア「ベルンとウェルくんの笑顔？」 ウェル「メアー！！」 メア「ウェルくーん」 ベルン「あぁもう、じゃあウェルスハーネも少し休んでいけばいいよ。ほらこれで共犯」 （0：38）（足音） ウェル「わ、ちょっと、ぼくはまだ剣の稽古がっ」 メア「それなら私は紅茶でもいれて来るね」 ベルン「うん」 ウェル「あ！　ならお茶菓子はメアのクッキーがいい！」 メア「ふふ、わかった」 ベルン「……お前ちゃっかりしてるよね」 ウェル「どうせ逃げられないんならゆっくりしたいですから」 （0：18）（足音消えてから） ベルン「ねえウェルスハーネ、メアが姉さんになるって、どうかな」 ウェル「え」 ベルン「嫌？」 ウェル「待って兄様、聞いてないんですか？」 ベルン「何を？」 ウェル「メア、大樹の守人（シュト）に選ばれたって」 ベルン「……え？」 （秒針だけ残して終わり） ――――――――――――――――――――― ベルンハルト・ルーフェン・セル・ガイドハイク　男/22歳/人間/ガイドハイク帝国 ガイドハイク帝国の現皇帝。幼馴染であるメアの前ではよく笑う。弟は唯一の肉親であり大事にしている。 ウェルスハーネ・スナット・グラン・ガイドハイク　男/13歳/人間/ガイドハイク帝国 ベルンの弟。王子という立場故か生まれ持った才か、聡明で年の割には随分としっかりしている。一番尊敬しているのは兄。 アイフォーメア・ニル　女/22歳/エルフ/ガイドハイク帝国 城に仕える侍女の娘、ベルンの幼馴染。与えられた庭園で花の世話をしている。懐いてくるウェルを弟のようにかわいがっている。 ――――――――――――――――――――― かち、こち、かち、こち。時計が刻んでいるのは、何の時間なのか。 実は同じ世界の『鈍色の王』の3話目。単体でも読めます。多分。 BGM：DOVA-SYNDROME ♪15 years ago/稿屋 隆 SE：On-Jin ～音人～ 無料効果音で遊ぼう！ ファンタジー実は同じ世界観シリーズ https://nana-music.com/playlists/2450519/ #声劇 #掛け合い #台本 #声劇台本 #ファンタジー #三人声劇台本 #三人声劇 #声劇民と繋がりたい #藤鴇ゆずり台本