【声劇台本】伊達の花嫁
伴奏【彩葉】 台本【ふたば】姫【】 片倉【】
【声劇台本】伊達の花嫁
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刹那を生きた話
○姫
●片倉
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●「お初にお目にかかります。
本日より姫さまのお世話係を務めます片倉と申しま……」
○「(遮るように)なんだなんだあー?
またえらくちびっちゃいのが来たなあ!」
●「……恐れながら、私は今年で16になりま」
○「(遮るように)16!な、なるほど……ぶっ(吹き出す)」
●「……姫様?」
○「ぷっあははは!!」
●「……たしかに私は年齢に比べて些か小柄かもしれませぬが、そこまで笑わなくとも……」
○「なんだ?いい匂いがするぞ」
●「そちらは南蛮からの検品の、ああ!」
○「もぐもぐ……ん〜!!うまい!」
●「怪しいものを気安く口に運ぶなど……!」
○「はは、それで死んだらそれがそいつの寿命だよ」
●「ひめさ、」
○「来るなっ!!」
●「っ、」
○「いつも言ってるだろこんなとこで死ぬやつは
それがそいつの寿命なんだよ」
●「ここで姫様に死なれるわけには参りませぬ」
○「わたしは天命を全うした。置いて行け」
(ここから畳み掛けるように)
●「できませぬ」
○「命令だ」
●「聞けませぬ」
○「はあ、お前はなんでそう頑固なんだ」
●「お小言なら後でいくらでも聞きますので」
○「なあ、片倉」
●「もう、あまり喋られぬよう」
○「いま、楽しいか?」
●「何を仰いますか」
○「いつだって、今この瞬間が最高なんだよ
人生はそういう風にできてる」
●「世迷言を」
○「だからさ、片倉
お前は笑えよ。最後にきっと」
#声劇台本 #声劇 #コラボ用
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