【声劇台本】原石
読み手:夏智
【声劇台本】原石
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#声劇 #声劇台本 #朗読 #一人声劇
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隣の芝生はいつも青く見えていた。
周りを見て羨んでは、自分にはないと嘆いていた。
いつでも、見慣れた自分の芝生を良いと思うことはなかった。
なんとなく友達と遊んで、なんとなく日々を過ごして。
その度に違う芝生に目がいってしまう。
あの芝生はとても青いな。
あの芝生は綺麗な花が咲いているな。
そう思いながら、なんの変哲も無い自分の足元を見てため息をついた。
そんなある日、私は、私を変える言葉に出会った。
人は、自分と全く違うものに興味を示すことはない。
つまり、憧れとはその人の可能性である。
初めはそんなことはないと嗤っていた。
それなのに、なんとなく気になってしまったんだ。
私は周りを見渡して、気がついた。
いつもの芝生に埋もれるようにして、色とりどりの花や、青々とした葉が生えていることに。
それから何年も経った今なら言える。
私の芝生は、私にとってどんな芝生よりも素敵だって!
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お久しぶりのひよこさんのお題に盛大に喜んでおります←
コラボ失礼します。
Comment
1commnets
- ひよこ@アレンジどうぞお久しぶりです!いつも通りの素敵な声劇、ありがとうございます!!