紅葉の下には何が埋まっているのか

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「なら紅葉の下には何が埋まってると思う？」 【あらすじ】 なんの代わり映えもしない、いつもと同じ日常。いつもと同じ学校、教室、クラスメイト、その他諸々。唯一大きく変わったと認識したのは校庭の赤く色付いた紅葉。後は黄金色の銀杏の木だろうか。 昼休みの図書室の片隅。頁を捲る同級生を横目に、女生徒は「桜の樹の下には屍体が埋まっている」という話を思い出していた。 ⚠️性別変更:◯/台本変更:崩さない程度のアドリブ◯/転載:×/ 外部への音の持ち出し:× （音は流さず本文のみ読むのであればcasでの使用は作者名を掲載で可） 使用時拍手お願いします。 ———————————— ◯「桜の樹の下には屍体が埋まっているんですって」 ●「……あぁ、小説か。有名だな」 ◯「なら紅葉の下には何が埋まってるんでしょうね」 ●「何も埋まってないさ」 ◯「ええ？」 ●「そもそも、あの桜の話はどうしてあんなに綺麗に咲くのか信じられない、って話の末に辿り着いたヤツだぞ」 ◯「だって紅葉の方がよっぽど真っ赤に染まるのよ？　春に咲く紅葉の花も、秋に広がる葉も。まるで吸い上げたみたいに真っ赤」 ●「だから死体が埋まってるって？　それならお前、彼岸花だって同じことになるぞ」 ◯「そう言えば線路脇のいつもの場所、咲いてたね」 ●「あれは流石に気付くか」 ◯「毎年の楽しみだもの」 ●「持って帰るなよ」 ◯「小さな子供じゃないんだから、そんな事しません」 ●「どうだかな」 ◯「でも。もしかするとあの彼岸花の下にも埋まってるかもしれない」 ●「は？」 ◯「人間に限らず小さな動物とかさ。髑髏（シャレコウベ）の目のとこから生えてるの、あるじゃない」 ●「はぁ。お前ね、そんな事を言ってたら俺たちの足元はきっと死体だらけだぞ」 ◯「うーん」 ●「予鈴だ。そろそろ行かないと昼休み終わる」 ◯「案外、そうかもしれないよ」 ●「は？」 ◯「私たちの足元」 ———————————— 少し先取りし過ぎたでしょうか。美しさで言えば桜に引けを取らない程に紅葉も美しいのだから、桜が美しく咲く理由が、その足元に体が一つ埋まっているせいというのなら、紅葉の下にだって埋まっているのではないでしょうか。 崩さない程度ならアドリブ等ご自由に。台詞をガラッと変えたりはご遠慮下さい。◯が女性、●が男性を想定しておりますが変更しても大丈夫です。それに伴う口調の変更はどうぞ。使う際拍手やコメントなど残して頂けると嬉しいです。 他の台本も宜しければ↓ https://nana-music.com/playlists/2416511/ 素敵なBGMお借りしました。こちらにも是非拍手を。 ♪Original Piano BGM（秋の茜空と肌寒さ）/シュリ 様 https://nana-music.com/sounds/02f3851b/ #シュリオリジナル #シュリBGM #掛け合い #台本 #声劇台本 #声劇民と繋がりたい #2人声劇 #秋 #藤鴇ゆずり台本