シルシ
作詞:きなこ
シルシ
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1、2度話しただけのあの子が
遠くに引っ越す夢を見た
起きると枕が濡れていて
なんだか優しくなれた気がした
中学の時のあの先生が
久々会っても変わらずに
名前を覚えていてくれて
なんだか立派になった気がした
こんな単純で簡単で
人間らしい喜びが
今日も誰かの手を取って
笑わせてくれるように
まわって歩いて立ち止まってもシルシ残してさ
ここを通って今があるって しみじみするけれど
この瞬間さえ10年先のシオリになってさ
読みかけの続きを広げてくれているから
何度も見かける電車の中で
初めて感じた運命は
ひっついたままで離れない
なんだか勇気がわいた気がした
すぐ砕け散った夢小説は
懲りずに幾度とやってきて
期待と弱気に揺れながら
だんだん大人になっていくんだ
こんな曖昧で複雑で
人間らしい感情が
明日も世界を傾けて
面白くしてくように
歌って愛して打ちひしがれてシルシ刻んでさ
過去の中には「いらなかったな」後悔するけれど
泣かなかったらわからなかったキモチもあるんだ
ここにいる自分をつくってくれているから
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