みえなくて、そこにいて
少女(咲月) 演奏/KyaN
みえなくて、そこにいて
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君とわたしは、一緒だって、思ったんだ。
──────────
わたし、本当は妖怪なんて見えないんだ。
だから、
君が何を見ているのか、
何を言ってるのか、
わたしにはわからない。
きみと仲良くなりたかったのは本当。
わたしと同じ嘘つきだと思ったから。
でも違った。
嘘つきはわたしだけだった。
小さい頃におかしな生き物を見た事があった。
わたしにしか見えない事が誇らしかった。
きっとわたしは選ばれた人間なんだって、
そう思った。
だけど、
大きくなるに連れて
不思議な生き物なんて見えなくなった。
今ではそれが本当なのか
わたしの空想だったのかもわからない。
だから、きみの噂を聞いた時、
わたしと同じだ って思った。
見えないものを必死で見ようとして、
いる って言い張って。
意固地になってる馬鹿な子が
わたし以外にもいたんだって 嬉しかったんだ。
見えてない人を見下して。
見えてるきみを騙して。
わたしは何がしたかったんだろう?
ごめんなさい。
ほんの少しだけど、
こんな嘘つきと友達になってくれてありがとう。
──────────
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