くちづけ

いきものがかり

長文失礼 最近、いろんな人の曲を聴いて、あーだこーだ言ってみたりしていました。私には音しか届いてないのに、気持ちとか、想いとか恋とか愛とか、憎しみ、悲しさ、切なさ、いっしょくたになって飛んでくる感じが偶にあって。その感覚って歌でしか味わえないなって思ったんです。 泣いてみたり笑ってみたり忙しないのに、もう知ってる曲のはずなのに、はたまた知らない曲のはずなのに。貴方の曲は聴いてしまう。 最近、上手く歌えないなってしょんぼりしてたんです。何歌っても面白くないし、楽しくない。あーあ、私下手くそになっちゃったなって、落ち込みました。感受性もどっかいっちゃったみたいで、帰ってこない。最近歌った歌を聴いてみたら、やっぱつまんないなって思ったんです。拍手もらってるのも、ごめんなさいってくらい。 曲がつまんないわけじゃなくて、私がつまらないな、という話で。じゃあ面白いってなんだろ、って考えたら、やっぱりわたしの好きなものは面白いよねって思ったわけです。偶に来るあの感覚はもはや中毒で、抜け出せないから落ち込んだり迷ったりするんだね。 いつも、歌詞を見ながら録音しているんですけど、今日は13回くらい撮り直して、納得いかないまま悩んで歌ってたら、なんとなく感覚が戻ってきたんです。歌詞の奥に映像がある感覚。『あなた』に貴方がいて、『震える』で震えてる感覚。これがほんとに好きで、堪らないんです。 自分の経験とか、どこかで見たお芝居とか。わたしの見てきたもの全部が引き出しになって、いっこいっこ当てはめていって、歌う。その工程が堪らなく愛おしい。 あー、好きだって、思いました。 きっと、傍から見たら何も変わってないし、何言ってるんだろうこの人って感じになっちゃうと思うのですけれども、これは大事件なのです。たぶん。 この気持ちよさを取り戻せる歌を探してたんだなって思うと、許せるものもあったり、なかったり。そういう曲じゃなかったからもやもやしてたんだなって解決しました。 つまんない歌にさよなら。 同志がいたら教えてくださいませ。 💋