【アルジャーノンに花束を】
あくと
【アルジャーノンに花束を】
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だいぶ前に書いたlyricの再投稿です。
以前如月君も歌ってくれました。
原作は同じタイトルの小説です。良い作品です。
経過報告
白い壁の閉鎖病棟 無駄に悪い電波状況
学習機から流れる変な文言
手術をしたはずの僕の脳の奥の方
走り回る「とある単語」とアルジャーノン
彼と迷路ゲーム 互いに好敵手
それを制す頃 100を超える知能係数
一方、一向に進歩しない感情
心の中 の僕は子供のまま
また利口になった僕のことを皆嫌った
希望も思想もいとも簡単に崩れた
「これは君を人気者にする実験じゃない」
それでも 信じようと貴女ならば思えた
僕の1番の理解者であり被害者である彼は
僕が開いた左側の手を見て泣いた
描いたのとは違ってた実験結果
二度と脈を打たぬ君の心電メーター
加速してく退行 当然の代償
だが貴女への愛情すら忘れたくはないのです
声が枯れようが全て忘れようが
このレコーダーだけは離さない
僕が生きた証だから
そろそろ本当の僕にこの身体を返す時だ
無くした記憶の中でまた会えるといいな
僕が愛していたのは貴女だ 本当さ
裏の庭の彼の墓に花束をどうか
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