【証】
書き手:夏を待つ人 読み手:ワナガナー
【証】
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仲良くしていただいている
夏を待つ人さんの
書いた詩を通読させていただきました
滑舌悪くてすいません
僕等は確かに生きていた
掴めぬ夢を掴んだと、
あの日の居酒屋で嘯(うそぶ)いたことも
仮病で仕事ほっぽらかして
嫌味な上司から距離を置いたことも
その事が原因でクビになったことも
前の月に実家を飛び出したばかりだったのに
泣きつくように実家に帰ったことも
その実家でおふくろが作ったご飯が美味しくて、
暖かくて、涙がこぼれたことも
このままじゃ駄目なんだって、
自分を奮(ふる)い立たせてまた夢の背中を追ったことも
やっぱり上手くいかなくて、
来る日も来る日も頭を抱えたことも
そんな日々の中 運命的な出会いをして、
守るべき人を持ったことも
守るつもりが、
僕が守られていたってことも
躓(つまず)いて、どうしようもなく躓いて、
二人で寄り添って朝まで泣いたことも
一緒に泣いてくれた君の為なら、
僕はまだ走れるんだって思った
あの日の夕暮れも
全部全部、僕等が生きた証なんだと
今なら胸を張って言えるんだ
夢は結局叶わなかったけれど
汗水垂らして得たものは
かけがえのないものだよ
あの子のお気に入りだったペンダントを握りしめ
手を振るお袋を背に
僕はバスに乗り込んだ
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Comment
1commnets
無名 国芳(むめい クニヨシ)そうだろうと思いました なんか 表面的に感じれなくて すごい 似たような体験をしたことが幾度もあるので 俺も でも うるさくなかったかな
