【声劇台本】薄氷の硝子【一人用】
演者様:Kazu BGM:四ノ宮りゐ様 台本:ユツキ
【声劇台本】薄氷の硝子【一人用】
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親愛なる相方、ツキ姉の台本 薄氷の硝子 を読ませていただきました!!
どストライクなシリアスな内容で…全力で演じましたが、素敵な台本が歪まなければ良いのですが…
その世界は透明で酷く脆(もろ)く出来ている。
例えるなら、触れれば壊れる薄氷(はくひょう)の硝子(ガラス)。
不用意に触れればひびが入り、運が悪ければ簡単に崩れてしまう。
世界の名は、“心”という。
踏み込めば足元から割れる音がする。
ぱきり、儚く美しい音がする。
どうしてあなたの心は、こんなにも脆くて綺麗なのだろう。
触れたくて堪らない。
粉々に壊れてしまうかもしれないのに。
あなたのことが好きだから。
あなたのことを知りたいから。
理屈付けて私は硝子(ガラス)の世界に足を踏み入れる。
一歩、また一歩。
あなたを傷つけていることを知りながら、歩みを進める私は、あなたにどう映るのだろう。
必死に伸ばした手の先に、いつかあなたの手があることを祈って。
そのたび、こんな傲慢(ごうまん)な私の心にも、大きなひびが入る。
あなたと同じ、ひびが入る。
それがとても嬉しくてーーとても恐ろしい。
“心”という世界は、透明な薄氷(はくひょう)の硝子(ガラス)で出来ている。
今日もどこかで、硝子(ガラス)の割れる音が響く。
Comment
2commnets
- Kazu
- ユツキたまに思うのですが男の人と女の人が読むのは例え両声類でも違いが出るのだなあと…という戯言は置いといて(笑)、どシリアスで格好良く読んでいただけて私はとても嬉しく思います!カズさんの静かなのに力強い声で読まれると心の脆さと傲慢さが明確に浮き彫りになっていいですね! 特に「世界の名前は心という」の読み方がとても好きで印象的でした。名前は、と心という、のタメの間とか大好き…。 素敵に仕上げてくださってありがとうございます! またお気に召した台本がありましたらよろしくお願い致します.+:。(´ω`*)゚.+:。