悪ノ娘 第六話
氷川龍彩
悪ノ娘 第六話
- 4
- 0
- 0
第6話
アレン「陛下!お話が違います。リリアンヌ様との婚約は一体どうするおつもりなのですか!!」
カイル「アレとの婚約は母君が決めた事。私の意志とは関係ない。」
アレン「それは、あまりにも薄情ではないですか……!」
カイル「お前は、私の意志を否定するというのか!」
アレン「そんなつもりは……しかし陛下!」
リリアンヌ「アレン、およしなさい。」
アレン「申し訳ございません……」
リリアンヌ「うちの召し使いが無礼な真似を、大変失礼いたしました。」
カイル「いえ、お気になさらず」
リリアンヌ「アレン、一体何があったというの?」
アレン「……言えません」
リリアンヌ「何ですって……?」
アレン「例え貴女に首をはねられようと、絶対に申し上げることは致しかねます!!ですから、どうか……私の無礼を、お許しください……」
リリアンヌ「アレン……」
アレン「それでは、私はこれにて失礼致します……」
リリアンヌ「……貴方、何て顔してるのよ……それじゃ隠し事になってないじゃないの……」
Comment
No Comments Yet.