「さくらとゆき」最終話 [声劇用台本]
ゆき姫(ゆきの)❄️:やまなまゆ 一太(ねこ)🌸:〇〇 BGM:アイリス 台本:まつかほ
「さくらとゆき」最終話 [声劇用台本]
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❄️おばあちゃんは、この桜には悲しい恋のお話があるんだよと言っていた。
この辺だと、昔から言い伝えられているお話らしい。
❄️「ん?何あれ?」
見たことのないダンボール箱が桜の下に置かれていた。
そっと近づいて覗くと
1匹の猫が横たわっていた。
❄️顔だけ持ち上げて、こちらを見つめる。
身体に、散った桜の花びらが無数に付いていて、まるで桜色の着物を着ているようだった。
❄️「あんた、足、怪我してるの?捨てられたん?」
猫は鳴き声を上げずに、ただじっとこちらを見つめる。
❄️「…あぁ。」
❄️「…そなたも、粋なことをするな。」
🌸「にゃー」
❄️「わらわも、会いたかったぞ。」
❄️「わらわ達は、昔話になっているらしいぞ、一太。」
❄️「ようやっとそなたに会えたのだな。これからは、ずっと、そばにいてくれるな。」
🌸「にゃー」
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この猫が一太だったのかどうかは、
誰にもわからない。
それでも、1人の人間を幸せにしたことには、違いないのです…。
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これにて完結。
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余談①
一太はゆき姫を守るためだけに死を選んだのではありません。
一太はゆき姫となんのしがらみもなく愛し合う「時代(とき)」を確信したからこそ、ゆき姫を守る最善の方法を取ることができたのです。
なぜ確信したかはみなさんのご想像にお任せします。
また機会があれば、その辺りのことも、一太たちに語ってもらいましょう。
余談②
このお話は、初めてこの歌を聴いた時にイメージしたものを文字に起こしました。もう10年くらい経つのか…。以下、1番の歌詞。
↓
喜びが舞う春を想う涙の羽
散りゆく花びらとなり あなたのもとへと
風が鳴る度そばに居るよ
辿り着けぬ哀しみより寂しさより
護るべきは今を生きるあなた
生まれ変わったら桜の下でまた逢いましょう
きっとその時には笑って永遠を誓おう
愛し愛されてこの命は芽吹いて咲いて
色褪せない眼差しを胸に舞い散る願い
あなたに あなたに あなたに ただ逢いたい
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Comment
2commnets
- やまなまゆ
- まつかほ@台本マルシェ全話ご出演ありがとうございました!! 無事、クランクアップですね!← 14歳の少女のゆき姫と 少し大人になったゆき ちょっとだけ、心の機微を学び、余裕を持った心で、前世の分までネコを愛でる、そんな女性が浮かびました 姫の時より、優しく穏やかになったのは、きっと現代において、重圧から解放されたからかなと 安堵してしまった親心… とても素敵な演技を全話通して見せてくださり、ありがとうございました!! また、機会がありましたら、私の台本を演じてくださると嬉しいです(*vωv)